二兎を追う者は一兎をも得ず
@puppy13
第1話
恋愛において二兎を追う者は一兎をも得ずという慣用句は最も重視すべきだと、私の経験から言いたい。
私は中学生の時、幸運にもある女子と相思相愛の関係になることができた。あの日々は本当に楽しかった。していることはただ友達と遊んでいるようなものだったが、相思相愛という認識があるだけで全く違った感じがして、何倍も楽しく幸せだった。
ショッピング、夏祭り、プールなど中学生にとっては冒険のような日々を過ごしていた。
だがその彼女となかなか分かり合えないこともあった。例えば趣味についてである。
私の趣味に彼女は全く興味がなく、私自身も彼女の趣味にも興味がなかった。
今思えば些細なことで、こちらから彼女の趣味に歩み寄るべきだったかもしれない。
いつからだっただろう。私と趣味の合う女友達に出会い、次第に彼女に興味をなくしていってしまった。
そしてそのまま自然消滅のように分かれ、その女友達と付き合うことになった。
だがその女友達とも長続きせず、結局手元には何も残らなかった。
恋愛においては趣味が合わないだとか、些細なことで浅慮のまま動くべきではなく、今ある幸せがどれほど大切か考えなければならない。大切なものはなくなってから気づくのだから。
仮に成人後の結婚関係で同様の失敗をしたら経済的にも社会的にもかなり痛い目を見るから、学生時代に失敗しただけよかったのだと言い聞かせている。
二兎を追う者は一兎をも得ず @puppy13
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。二兎を追う者は一兎をも得ずの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます