ゆらゆら

とりとめのない日々が

点線のようにつづいていき

いつのまにか

夏になっていた


かわらない

あかい電車の

ちょうど二両目のいつものばしょで

幽体になってゆらゆらしてる

昨日の証拠をさがして


連続するふうな

ひとつながりであるふうな

徐々に熱を帯びる日々は

真実と嘘がないまぜ

たとえばかわらないものも

いつか溶けて 気体になって

大気のほんのちょっとな分子になる

そしてゆらぐ


すこし空気が重たいだけで

窮屈なのは気のせい

うまく呼吸できたら

もっとらくになれるよ

そう信じてゆらぐ

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