四月二十三日 本の日

 カクヨムに身を置いている以上、無視してはいけない日。

 世界図書・著作権の日でもあるそうだ。


 二十世紀初頭のスペインに端を発する「聖ジョルディの日」に、男性へ本を、女性へ赤いバラを贈りあったという風習が、のちに国際デーになったという。


 元は、ギリシャ語に由来するゲオルギウス(=大地で働く人の意)という男の名前だそうだ。三世紀頃のパレスチナで、ギリシャ系キリスト教徒の家に生まれた彼は、ローマ軍人であった父と同じく、軍人を志した。


 しかし、キリスト教の除斥じょせきを目論んだ当時のローマ皇帝に迫害され、拷問の末、四月二十三日、殉教したという。


 死後、ゲオルギウスは、スペインをはじめヨーロッパ各地やロシアなどで、軍人や農民の守護聖人として崇められ、「ドラゴン退治」などの武勇伝が語り継がれているそうだ。

 この聖人の命日が、たまたま多くの文豪の生誕や命日と被っていることから、「本の日」になったという。


 女性に赤いバラを贈る件についてだが、ゲオルギウスの退治したドラゴンの血が、赤いバラに変化したから——らしい。


「きみのためにドラゴン倒したぜ」と言ってみたい諸兄は、カクヨムと赤いバラを持って異世界に転生した際、一報入れていただければ、読みに馳せ参じる所存だ。

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