四月二十日 穀雨(こくう)

 春の雨が、百穀を潤すから、穀雨。

 季節の節目を表す日だ。

「太陽黄経が、三十度になる時」と定められているから、年度によって、多少日付は前後する。


 まず、水辺でアシが芽吹き、霜の降りる季節が去ると、苗がすくすく育ちだす。そして、百花の王、牡丹ボタンが花ひらき、ようやくと春だと実感する——ということらしい。

 桜の開花で春を実感する日本人は、少しだけ、せっかちなのかもしれない。

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