　昭和三十六年（一九六一年）のこの日、旧ソビエト連邦が有人宇宙飛行船の打ち上げに成功した。世界初の偉業だ。

　この宇宙船に搭乗していたのが、ガガーリン。

　そう、「地球は青かった」の名言でお馴染みの宇宙飛行士だ。

　もっとも、正確には「宇宙は暗い、地球は青い。そして宇宙に神はいない」といった趣旨の発言を抜粋したものらしい。

　どうやら彼は、神＝宇宙人だと思っていたようだ。

　そして、世界的には「宇宙に神はいなかった」の発言の方が有名なのだという。

　冷戦真っ只中の二大国家が競って、先端科学技術を駆使した結果、神サマに会いに行こうとしていた……。人間とは実に不思議な生き物である。

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