四月五日 発見! イースター島

 オランダプレゼンツ、世界不思議発見! この番組は、ご覧のスポンサーの提供でお送りします。


 そんなテロップがお茶の間に流れたのは、享保七年(一七二二年)四月五日のことだ。

 たまたまイースター(復活祭)だったこの日、オランダ人のおやっさんヤコブさんが、チリの近くを航海中に、太平洋に浮かぶ、ひょっこりモアイ島を発見した。


「何か、まじオモロい石像ばんばか建ってんだけどw」


 ——と、言ったかどうかは定かじゃないが、この時発見された「たまごっち」ならぬ「モアイっち(激レア種)」は、現在も何のために作られたのか全くの不明だ。

 そして、イースター島は正式名称ではない。


 火山島であるこの島の本当の名前は、パスクア島——あるいはラパヌイという。どうやら先住民は、この島を世界のヘソだと信じていたらしい。


「ヘソで茶を沸かす」の正しい使い方が、この島でできる。

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