第3話5年が経ちました

─────5年後


転生したあの日から5年が経った。


色々勉強して分かったことがある。

まずはスキルだ。


スキルは何らかの成長を世界が認めた時や先天的に獲得することがある能力。獲得の契機は進化や、強い意志によるものなど様々。その他に種族特性として先天的に獲得している能力もある。また、複数のスキルを獲得した場合に統合されて新たなスキルに成長する場合もある。元々は■■■が定めた世界の法則に影響を及ぼせるように、ある程度のシステム化が為された代物で、意思ある者の“魂”に宿り、その純粋なエネルギーを糧にして発動する。

スキルの種類としては大まかに、コモンスキル、エクストラスキル、固有ユニークスキル、究極アルティメットスキルの4つに分類される。エクストラスキルは、コモンスキルより威力も性能も段違い。

固有ユニークスキルは、これらよりさらに強力で、自らの感情や願望が形となり望むまま固有の権能を与える。魂に根付く場合が多いので、保有者はスキルによって魂が保護されており、魂に影響を与える権能の効果を緩和できる。究極アルティメットスキルは真なる魔王、聖人、勇者といった特別な域に至った極僅かな者だけが得る。究極能力には究極能力で対抗するしかなく、下位の能力は通用しないのが絶対的な法則となっている。


というものだ。この世界にはスキル以外にも技術アーツというものがある。


技術アーツは個体が自らの努力と修練で獲得する後天的な技術で、武術や魔術などがこれに該当する。魔素を持たず、魔力に乏しい人間が力を得る際に習得する事が多いが、知性の高い上位の魔物も習得している場合がある。闘気を魔法力に変換して武器に纏わせるエクストラスキル「魔法闘気」などのように、技術アーツとスキルを複合させて使用することもできる。


あ、魔法の説明を忘れていた。魔法もどんなものか説明しておこう。


魔法は「何らかの効果を生じさせるイメージ」を、特定の法則によって具現化するもので、能力でもありながら技術アーツでもある。

体内の魔素を基本的に使い、魔素はマナという。魔素を消費することによって法則を操作できる。魔素が少ない人や魔法を使えない人は呪術や魔術を主流としている。

魔法は元素魔法、自然魔法、精霊魔法、神聖魔法、召喚魔法の5つに大別でき、これを五大魔法という。この大別によって魔法を使う職業の名前も元素魔法系の使い手は魔法使い自然魔法の使い手は自然術士ネイチャー、神聖魔法の使い手は聖者、召喚魔法の使い手は召喚術士サモナーと区別される。2系統以上の魔法を習得したものは魔術師、3系統以上の魔法を習得した者は魔導師と呼ばれる。五大魔法以外にも核撃魔法や死霊魔法、暗黒魔法や重力魔法など、色々な種類がある。

属性も色々種類があるが水、風、地の自然属性と空間属性を合わせた基本五大属性、代表的な上位属性は光、闇、時だ。基本5大属性は「地>空>風>水>火>地…」という相克関係になっていて、光と闇は背反し、時は何者にも囚われず全ての属性の上に君臨する。


というものだ。



「あ!もうこんな時間だ。早く行かないと!」


僕はお父さんの所へ走っていった。


お父さんたちと合流し、 僕は馬車に乗り洗礼の儀をする場所へ向かった。


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