【16時間目】魔王様、コントのお時間です‼︎
「はいどうもこんにちわ〜〜メイベル'sですよろしくお願いします〜〜まずは自己紹介をしたいと思います!」
ここは私立黒瀬川学園会議室に設置された
無論、漫才一発目は我らが主人公、躑躅森 逢魔とその幼馴染、躑躅森 聖良のビックコンビから始まる。
「ボケ担当のコロナです」
ボケはもちろん聖良。そして─────
「ツッコミ担当の…って君コロナにかかってるの!?」
ツッコミは逢魔である。
いざ、この2人が
「いえ熱いガスの層です、逢魔様」
「ん、ああ太陽コロナの方ね」
出だしはこの二人の
「いえおいしいパンです」
「それはコロネだろ」
「最近あったかいからよく寝てます」
「それはごろ寝」
「コロッケ食べるナリよ〜」
「コ◯助」
いい。この調子で行けば優勝は我々、メイベル'sである事は火を見るよりも明らかだ。
「…本当はみなさんが飲まれてるお酒です」
「ああコ◯ナビール…」
「まあ私未成年なんですけど」
「未成年飲酒。ダメ。ゼッタイ」
実を話すと───いや、前回から読んでいただいてる皆さんなら分かると思うが────このコント、逢魔と聖良の
まるでジャ◯ジャルの様な適応力ではあるが、これは二人が幼少期からずっと共にあった証拠である。
そう、もはや二人にとって即興でコントをするなど、朝飯前、否、夜飯前なのだ。
「この前無免で飲み行った後車で帰りました」
「お巡りさんこっちぃ〜〜」
「それは置いといて、私ちょっとコロナで
わははっ。
ついに大きな声で笑い出すものが現れた。
ついに、ついにこの会場に
「いや君が置かれるべきは
「ありがとうございます。では。
"
どうでしょうか?」
「いやそれ俳句じゃないくて
都々逸。
江戸末期に初代の
「『少年の日の思い出』の主人公です」
「それはヘルマン・ヘッセの名著だろ。てか都々逸だけにどこの
「まあ私はビールですからね」
「…ああ、ドイツだけに。いやいらん伏線を回収すなぁ!もうちゃんとやってよ!みんなコロナで参ってるんだから!」
───さすがである。
この都々逸とドイツをかける、これを即興でやってしまうのだ。
このアドリブ力。もはやこの会場にいる聴衆誰しもが彼らの優勝を確信した事は言うまでもない。
「すみませんでした……では気を取り直して。
"ベット下 気づかず過ごす 同居人"
……どうでしょう?」
「ク◯ちゃんさんの企画かな?」
「いえ、大きい嘘つき
「その悪口はク◯ちゃんさんのツイートのリプ欄だろ。てかそれ小人じゃない?ああCOVID−19(小人俳句)って事?」
「ああ〜〜〜………」
「いや僕が恥かいただけだろこれ」
会場が
もちろん地震ではない。聴衆の笑い声で、だ。
会議室のボルテージはMAX。
彼らのアドバンテージもさることながらMAXだ。
そして笑いのタックスを
「for Y◯U。良い曲ですよね」
「いやそれはハ◯→さんの名曲だろ。てかそこ伏字にしても意味ないから」
「ミル◯クラウン・オン・ソーネチカも良い曲ですよね」
「そっちはユ◯ーpさんの名曲だろ。てか曲関係はJAS◯ACに怒られるからやめてください」
「AF◯AC↑(裏声)」
「それは保険会社のアヒルだろ」
「ボク他の子とは違うんだ…」
「それはみにくいアヒルの子」
「このアヒル超カワイ〜〜フォトショで盛っちゃお☆」
「それは見えにくくなるからやめろ」
「私実はスター性ありますよね?」
「自分が見えてないだけだよ」
まるでぷよ◯よの様に連鎖し、
そう、神様だって仏様だって───逢魔たちに様代わりする聴衆の心は止められない。
「どうもコロナウイルスです」
「確かに肉眼じゃ見えないけどね!てかここにきてその伏線回収はうますぎだろ」
「実は人類を滅ぼす力があります……!」
「見え見えな見栄だろそれは。てか例え人類を滅ぼす力があっても僕ら人類は絶対負けねぇから!!」
「まぁ毛は無くなりますけどね」
「毛だけに上手いことオチたなおい!」
「どうもありがとうございました!!!!」
わあああっっ。
止まらぬ拍手と賛美の声に思わず逢魔の目頭に涙が浮かぶ。
確信した。
逢魔は──逢魔自身で、
それと同時に変心した。
もう自分たちの都合でいたいけな少女たちの心を
今の僕らは────最強なのだから。
ふと目先の──
その表情はまるで、心温まる動物たちの、涙
その表情のまま、マイクに手をやる。
来る。生徒会長様から直々の
ピィィィン。
マイクのスイッチが入る。
「会議の邪魔なので退室してくれますか?」
☆ですよねーーーーーーーー!!!!────────
───────────────────────
【登場人物紹介】
●躑躅森 逢魔
魔王の息子で主人公。
今までの話の中でこの回が一番気持ちよかったらしい。よかったね。
でもコント内容に既視感を感じる様な気がする。
●躑躅森 聖良
逢魔の幼馴染でお付きのメイドさん。
多分、今までの回で一番ボケたと思っている。よかったね。
でもコント内容に既視感を感じる様な気がする。
あれ?これ作者がゲr(自主規制)
●ヘルマン・ヘッセ
世界的に有名な作家ではあるけど特段、日本人ならみんなが知ってる人。
なんでかって言うとまさに『少年の日の思い出』のエーミールのセリフ「そうかそうか(以下略)」の下りがネタにされてるから。
●ク◯ちゃんさん
トリオ芸人、安◯大サーカスの一人。
容姿と合わない声の高さで人気。
最近は水◯ウで畜生な一面が発掘されある意味人気に。個人的には起きない選手権の胎動するベットの下りがお気に入り。
● ハ◯→さん、ユ◯ーPさん
両者天才の音楽家。
個人的に作者が好きであったがためにこんなクソみたいなコントに名前を使われてしまった。誠に申し訳ありませんでした。
みんなもお二人の音楽は最高なので聴いてみてね。
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