高宮千沙エンド
まず余の話を聞いて欲しい。
お前らはこの世で一番大切な事は何だと思うだろうか。
金も健康も大切なのだろうがそんな事では無い。
人との繋がりだ。
人との繋がりが無かったら1人で生きていかないといけなくなってしまう。
余みたいに超絶完璧な存在でも助けてもらう事があるのだから、凡人の奴らは到底1人では生きてはいけない。
まさかこの余がこのような考えに辿り着くとは思いもしなかったが、今までの成長があってたどり着いた答えだ。
人との繋がりには色々な形があって、お金では買えない尊いものである。
余は男女の付き合いもまた人との繋がりだと言えるのではないかと思っている。
別れる事もあるだろうが一生の付き合いになる関係になる事だってある。
だから、男女の付き合いもまた尊くて素晴らしい関係なのだと余は思う。
まぁ、何が言いたいかと言うと…、余と高宮千沙が付き合っていても何もおかしい事では無いという話だ。
「あーあーうん、あれだな、今日一緒に帰ってやるぞ」
余はホームルームが終わったら高宮千沙の席の近くに向かった。
あいつが一緒に帰りたそうにしていたからこっちはしょうがなく誘ってやった。
「何?その言い方」
「何だよ、一緒に帰りたそうにしてたから誘っただけだ」
「へぇ、私は別にそうでもないんだけど」
「あー!うるさい!今日は共に帰るぞ!」
「ちょっ!」
余は強引に高宮千沙の手を引っ張る。
「ヒューヒュー!」
「アツいねぇ」
「うるせぇ!」
余は茶化してくるクラスの奴らを叱る。
「こっちは遊びじゃないんだぞ!」
バンッ!
余はそう吐き捨ててドアを閉める。
急いであいつらが来なさそうな所まで移動をする。
「手痛い」
余は意図せず強く手を握っていた。
「ああ、悪い」
余は申し訳ない事をしたと思い、パッと手を離した。
「…違う」
「な、何がだ」
「優しく握れって意味」
「そ、そうか」
「そう」
余は再び高宮千沙の手を握った、今度はちゃんと優しく。
「なぁ、今度出かけないか?」
「どうして?」
「どうしてとか聞くな!デートに誘っているのだ!余は!」
「デートなら行ってあげても良いかな」
「何だよそれ…」
まぁこんな2人だが仲良くやっていけるのだろう。
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来週新しい作品を投稿するので暇な時間があれば読んでみてください。
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