2年生編 第47話

 私がいるとみんなが不幸になる。


 小さい頃両親が離婚をしました。


 原因は私にありました。


 私が学校でいじめらめていることを両親に相談したら、それが原因でお母さんとお父さんの仲が悪くなっていきました。


 最初はいじめられていることに対してどう対応するかで意見が割れてしまっていたのに、段々と普段の不満も言うようになっていきました。


 私の前では仲の良さそうにしていましたけど、私のいない時にはずっと喧嘩ばかりしていました。


 そして二人の仲は段々と悪くなって、二人は離婚してしまいました。


 私はお母さんについて行き、これ以降お父さんに会うことはありませんでした。

 

 その二年後お母さんは交通事故に遭い、帰らぬ人になりました。


 この交通事故は私を向かい来る途中に起きました。


 その後は叔母に引き取ってもらい、家族のように接してもらったけど、私は怖くて距離を近づけることができませんでした。


 怖かった。


 私に近い人がみんないなくなるような感じがして。


 私がみんなを不幸にする。


 そう思ってからあっという間に高校生になりました。

 

 この間にも私が何が何かに関わろうとするとその周りにいる人は不幸になっていきました。


 だからなるべく話さずに、なるべく関わらずにいました。


 高校2年生になったら魔法少女にスカウトされ、魔法少女になりました。


 スカウトと言うよりかは、選ばれた感じです。


 本当は嫌だったけど私がいないと地球が征服されてしまうと聞いて渋々受けることにしました。


 魔法少女になったことで少し自信がついてしまったせいでクラス委員になってしまいました。


 私は地球を救っているんだ、と思っていると少し自分が大きくなった気がしていただけでした。


 クラス劇でみんなをまとめる役になりましたが、普段絶対に喧嘩しない優しいみんなが喧嘩をし始めました。


 最初は止めようとしましたが、もう私じゃ止められなくなり逃げ出してしまいました。

 

 そして、私の弱い心につけ込まれてデスゴーンに怪人化にされてしまいました。


 もう辛いからこのままでいいかもしれませんね。





「おい、ここから出るぞ」


 宇野さん?


 諦めようとした時光が差し込み、光の中から宇野さんが現れました。


「手握るぞ」


 宇野さんは私の手を握って怪人の中から私を外に連れ出してくれました。


「な、何しに来たんですか!も、もう無理ですよ!私は何も出来ないんです!」


 宇野さんが何で私を助けたのか分からないです。


 危険なのにこんな私を助けてくれたのがもう申し訳なくて訳の分からない言い訳をしてしまう。


 こうやって宇野さんも不幸になっていくんだと思うととても怖いです。

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