第126話 美女に頼まれると8割は塗る
ご飯を食べた後、リンネとバレッタとアンリは日焼けするらしい。とは言え、バレッタ達は意味があるのか聞いてみると、ちゃんと日焼けするんだそうだ。
一体どういう造りになっているんだろうか?
ほとんど人間と変わらない可能性があるな。
三人はビーチチェアに寝そべり、ビキニトップスの紐を外して背中を大胆にさらけ出した。光に照らされた肌が眩しくて眼福なので手を合わせて拝んでおく。
「ケンゴ様、リンネ様に塗って差し上げたらいかがですか?私たちはカエデさんに塗っていただきますので」
「ん?そうだな……」
バレッタがうつぶせの状態で俺の方を向いてリンネに視線を送ったので、俺もリンネを見やった。
「何かしら?」
俺達の会話と俺の視線に気づいたリンネは俺の方に顔を向け不思議そうに首を掲げた。
「えっとだな、綺麗に日焼けするために体に塗るものがあるんだが、背中とか塗れないだろう?だから塗ってやろうかってな」
「あ、そうね、お、お願いするわ」
俺が頭を掻きながら提案すると、リンネは顔を正面に戻して答えた。その耳は日焼けではないだろう赤みを帯びている。
おお!!提案してみるものだな!!
バレッタさん、マジで有能!!
『パーフェクトメイドとして当然の嗜みですので』
俺の感謝に俺にだけ聞こえる音量で返事をくれた。
俺は倉庫からサンオイルを二つ取り出して片方をカエデに渡し、もう片方を持って俺はリンネの横に膝をついた。
「へ、へんな所さわらないでよね!?」
そっぽを向いて俺に威嚇するリンネ。
既に全部さらけ出しあっているのに、いつまでもエッチなことを恥ずかしがっているのが凄く可愛い。こういう慎みというか、恥ずかしさっていうのはなくしたら駄目だと思う。
なんていうんだろう、堂々としていられると素っ裸でも興奮しないよなって。その点リンネは満点通り越して天元突破しているのが素晴らしい。
「分かってるって。それじゃあ塗るぞ」
「う、うん」
俺は手にサンオイルを一定量垂らし、両手に合わせてリンネの背中に触れると
「ひゃっ!?」と、リンネが変な声を出した。
「どうした?」
「ううん、なんでもないわ」
「そうか。それならいいんだがな」
俺が尋ねるが、リンネは首を振った。
サンオイルが冷たかったのかもしれないな。うーん、それにしてもスベスベで男にはない柔らかさがあって癖になる感触だなぁ。
俺は感触を楽しむように首から丹念にサンオイルを塗り込んでいく。
「はぁ……はぁ……」
首の前側も丁寧に塗り、肩と肩甲骨辺りを塗った後、腕を片方ずつ持ち上げて二の腕から前腕、そして手、指の間に至るまで塗り残しがないように念入りに擦り込んいく。
なんだかリンネの息が荒い気がするが気のせいだろう。
俺は腕を塗り終わると背中の中心部分へと場所を移し、その後脇へと手を差し込む。
「あっ……ちょ……そこは……」
ふむ。腋もとっても綺麗だな。スベスベだし。
処理頑張ってるんだろうか?
普段こんなとこマジマジ見れないし、見たら見たで怒り出すだろうから新鮮だ。
もしかしたらバレッタが不必要な部分の毛を永久脱毛とかしてくれてたりするかもしれない。うちのバレッタは有能だからな。
それにしても……リンネの声が艶っぽい気がするけど気のせいだな、うんうん。
次はメインディッシュの二つのマシュマロちゃん。
俺はリンネの背中をまたいで両脇から手を突っ込んで持ちげるようにしてその双丘にも念入りにオイルを塗り込んでいく。
「はぁ……はぁ……そんなとこ!?はぁ……はぁ……だ、だめ!!」
他とは一線を画す柔らかさと沈みこむ指。
うんうん、水着から出る部分にはちゃんと塗っておかないとな。
それにしてもやっぱりここには男の夢が詰まってるんだなぁ。
いつまでも触っていたくなる魔性の魅力があるよなぁ。
ん?なんか固くなってきた部分があるな?
ここにもちゃんと塗っておこう。
「あっあっあっ……それダメ、ダメだってばぁ!!こりこりしちゃダメぇ……あっくっ!?」
リンネの体がビクビクっと痙攣してるような気がするが気のせいだろうな!!
マシュマロちゃんに念入りにサンオイルを塗り終えると、次は腰とお腹周りをマッサージするように手を滑らせる。
「はぁ……はぁ……」
ほっそりとして美しい曲線を描くウエスト。表面は女性特有の柔らかさがあるけど、中にはしっかりとした鍛えられた筋肉があるのが分かる。そして腰からお尻にかけてまた大きく曲線を描いている。
まさに女性の理想のボディラインと言うべきものがそこにはあった。
それにしてもなんだかマシュマロちゃんへのサンオイルの塗りが終わったら静かになった気がするな。俺の素晴らしい塗テクにマッサージされてるように気持ちよくなって寝ちゃったのかもしれない。
俺サンオイル塗ったの初めてだけど!!
俺はそのままお尻へとターゲットを移動する。
垂れることなく、ツンっと形を保つお尻はとても美しい。
「ん……ん……」
お尻はまた双丘マシュマロちゃんとは違った触り心地の良さがある。柔らかいだけでなく、張りがあって程よい弾力を返してくれる。水着との境目も塗り残さないように手を突っ込んできっちりと塗る。
「ああんっ……こんな所でそんな所触っちゃダメだってばぁ……」
足を開かせて内ももと水着の境もしっかり擦り込まないとね!!
スリスリスリッと!!
「こすっちゃダメぇ……きちゃう……きちゃうからぁ!!」
なんだかサンオイルとは別の粘着きのあるような気がするようなしないような……うんうん俺の勘違いだな!!
なんだかここはこれまで以上に念入りに塗らないとダメな気がする。
もっと丁寧にやろう!!
スリスリスリッと!!
「ふぁああああああああああああああああん!!」
急にリンネがつま先をピンっと伸ばしてビクビクビクッと飛び跳ねるように痙攣した。突然の激しい反応に俺もビクッと肩を震わせた。
一体なんだ?何が起こったんだ?
俺は改めてリンネを見る。
「あちゃ~。やっちまった。オイル塗るのに夢中になりすぎた」
俺は額に手を当てて天を仰ぐ。
そこには他人には見せてはいけない涙と涎まみれの弛緩しきった顔に、シミの作った水着を来てビクッビクッと定期的に痙攣するリンネのあられもない姿であった。
その後、残った足と鼠径部にサンオイルを塗って無事(?)に全身に塗り終えた。
暫くしてリンネが正気を取り戻した後、こっぴどく叱られたのは当然だろう。
そして「後で覚悟してよね!!」と宣戦布告された。
俺の明日はあるのだろうか!?
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