第2話:唐揚げ
「あ!!こら!!!だめでしょっ」
幼いてでアタシのお皿から唐揚げをくすねていく。
まだまだちっちゃいクセに、すごくすばしっこくて
遊んでいるのと勘違いしているのか
慌てて追いかけるアタシの手を楽しそうにすり抜けていく。
「鳥の骨はあんたみたいなチビの喉には危ないんだ!下手したら死ぬよ!」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ。。。。。。。
きっと、
自分と一緒にいるよりは
自分ではない他の誰かといた方が幸せになれるはずだ。
自分自身を守るためのエゴだ偽善だと思いながら
小さくなるあのコがいる場所を見るのをやめた。
これが、
このコのためになるはずだから。
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