2-4 一日目、16:00~17:00

 というわけで、ハンスベルからの依頼を受けたPC達。星々を飛び回ってムトゥルを探し当てるべく、いったん探索ルールを説明することに。めちゃくちゃ長い上にGMが淡々とサプリメントを読み上げるだけなので、ここはばっさりカットである。


GM:……というわけで探索フェイズに入ろうと申すわけだけど。みんな、かんたんモードかチャレンジモードかどっちがいい?


ゴッドフリード: 邯鄲……じゃない、簡単モードで。


ロラン:邯鄲モード、急段できそうだねぇ。


GM:いくらリプレイ化するからって、文字でしか伝わらないボケを入れるのはやめてもらえないかなぁ!!


ゴッドフリード:GMだって結構リプレイに書けないギリギリのネタ使ってるでしょうが!!


GM:私はカットできるからいいんです!!


 実際、今回の冒頭以外にもけっこうカットしている。だいたいはその場の勢いでボケるからこうなるのだが。


ロラン:まぁ、かんたんでよさそうかな?


GM:じゃあかんたんモードで行こうか。みんなで1時間ごとに得た情報を共有したうえで、行先まで相談できるルールだよ。ちなみにチャレンジモードは行先相談ができないヤツだね。


キッカ:謎解き、苦手ですからね……私達。


GM:さて、現在キミたちはガザトオリコにいますが、この図を見てもらおうか。


 どん、と卓上に置いてある画を示す。先に言ったとおり、シナリオ2に掲載されているものと全く同じなので気になった読者はサプリメントを参照してほしい。具体的に言うと95ページくらいを。


ゴッドフリード:ははぁん?


GM:こんな感じで移動路がありますので、みなさんこれを見ながら捜索していただきたい。


ソルベ:ふむふむ。


GM:あ、これがケーブルゴンドラの時刻表だよ。(ぱさりと画の上に置きながら)


ソルベ:ふ~ん……えっと、現在時刻なんだっけ。


GM:16:00スタートだよ。最初はムトゥルと同じ位置に行っても彼を発見することはないから気をつけてね。


ロラン:取り敢えず16時の便でトーポールかなぁ。地道に行こう。


ゴッドフリード:ま、トーポールまでは確定か。


GM:道中はみんなで行ってもいいし分かれてもいいよ、ただ件の彼を見つけたら集合してね。……あ、フェローは誰かと一緒にしか行動できないから気をつけて。


ミヒャエル:セレン君のことだね。了解したとも。


キッカ:最初は全員で動くべきだと思います。……一人ではお金の融通も利きませんし。


GM:キッカちゃんお金ギリギリだもんね……じゃあ、全員16:00便でトーポール行に乗る、でいいかな?


ゴッドフリード:応。そこからは情報次第だな。


ミヒャエル:まあ現状、別れる理由も無いからね。


キッカ:分かれると集合するのも大変ですしね……。


GM:では16:00~17:00の時間帯。行先は全員トーポール。


GM:各星では聞き込み判定ができるのと、また別で特殊イベントが発生する場合がある。それらを合わせて1時間の行動になるよ。


 ~聞き込み判定~


ミヒャエル:ふむふむ。では聞き込みをするとしよう。


GM:前と同じで、好きな技能で振っていいよ。必要達成値は高くないからがんばってね。


ミヒャエル:見栄を張ってセージでやろう。(ころころ)期待値で12。まあまあではないかね。


ゴッドフリード:んじゃ、俺はライダー技能で聞き込み ……(ころころ)お、15。コレがジモティーの力ってヤツだな。


キッカ:では私も。アルケミストですけど、どうでしょう……(ころころ)6ゾロ。


ゴッドフリード:うわぁ負けた!?


ミヒャエル:こういう場合の6ゾロは達成値+5だと思うが、記憶が正しければ当事者レベルの情報が引き出せる達成値だね。全て足して、達成値自体は21と。


キッカ:びっくり。


GM:びっくり。


ゴッドフリード:当事者とGMとは思えぬ姿だなぁ……。


 一応ソルベとロランが振ってみるも、共に平凡な結果であった。


GM:まあ、全員情報は得られるよ。ムトゥルの情報。今日の12:00~13:00ごろ、【グライドフェザー】を借りたらしい。


ソルベ:やっぱそうなるか~。読み通り。


GM:同時に、彼はグライドフェザーを借りる時に財布をひっくり返したり小銭をかき集めたりして、ようやく50ガメルを引っ張り出したという証言も得られるよ。


ゴッドフリード:「グライドウィングじゃなくグライドフェザーなら、自由に動けるワケじゃないって事だな」


ロラン:「ふーむ、後ろ暗いものを売り払いたいとなれば……」


ミヒャエル:「うむ、当初の想定通り慌ててトリネス方面に向かったということかな、これは」


ゴッドフリード:「それに、50ガメルを払うにも困ってたとなりゃ……早急に売り払う場所を求めるよなぁ、そりゃあ」


ミヒャエル:「吾輩ならわからないが、まさかテルメアルノに用がある手合いではあるまいよ」


ゴッドフリード:「テルメアルノはこう……(地図を指さす)トリネスへの道すがらだから、もしも販売路を確保してるならテルメアルノで売り捌くってのも有り得なくはないが……テルメアルノ側としてもそんな後ろ暗いもんは買い取りたくねぇだろうよ」


キッカ:「鑑定だけでも、と立ち寄る程度でしょうか」


ミヒャエル:「うむ。念のためテルメアルノでも聞き込みをしつつ、トリネスに向かうとしようか」


ソルベ:「そうだね~、まあここでステアラってのもちょっと違うし」


ゴッドフリード:「今回の一件はサイレックオード全域の問題になってるからな。幾ら一応は自治してるとはいえ、テルメアルノが星座の心臓が探してる奴から裏取引を受けるとはちょっと思えんなぁ……」


GM/セレン:「……うん、いい判断だと思う」


 ~特別イベント~


GM:じゃあこのタイミングで特別イベントやっちゃおうか。


ミヒャエル:思ったより早かったね。


GM:まあ、一部を除いてほとんどの星に置いてあるからね、イベント。


ゴッドフリード:なるほどなぁ。


GM:それじゃ、トーポールでの特別イベント。ムトゥルを探して店舗街を進むキミたちは、しつこい客引きに言い寄られるよ。


GM/しつこい客引き:「やぁやぁ、君たち。何か買ってかないかい? ほら、色々あるよ。ペンも紙も、聖印に魔法の発動体までなんでもござれ。酒だってあるし七色ハチミツだってある。ちなみに俺のオススメは悩ましサインだ、いいだろう?」


ゴッドフリード:「ぁン?」


キッカ:けっこう最初からしつこいのが来ましたね……。


GM/しつこい客引き:「俺達はしつこいからね、達成値10の精神抵抗力判定に失敗したら何か買ってって貰うよ。ふふふ。最低100ガメル以上だ、200ガメル以上持ってないヤツは所持金の半分以上で許してやる」


ゴッドフリード:「微妙にメタいな!?」


キッカ:「自分でしつこいって言うんですか」


ロラン:チュートリアル盗賊団か何か?


ソルベ:CRPGだったっけこれ……?


GM:ふふ、買い物したくないなら抵抗を振るがいい。


ミヒャエル:むう、仕方ないな……。



 ――というわけで全員に抵抗を振らせるも、たいした事故もなく全員成功。残念。



ミヒャエル:「結構。急いでいるのでね」キッパリ


GM/客引き:「……ちっ、ダメか」


ゴッドフリード:「あんましつこいと空遊ギルドにチクるぞ?」


GM/客引き:「ぐ……仕方ねえ、行きな。どうせあんまり持ってなさそうだしな」


ゴッドフリード:「……否定は出来んなぁ……」


ソルベ:「はいはいちょっと時間押してるね~、行こう行こう」


GM:というわけで、これで合計一時間。探索チュートリアルも終わったし、次からはサクサク進んでいこう。


一同:おー。

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