清算・閑話

GM:というわけで清算に入りやーす、よかよか?


ゴッドフリード : はーい、問題ないぜ。


ミヒャエル : うむ、構わないよ。


GM:経験点は1000+40+ピンゾロ分。


GM:報酬は1000+140G。


GM:成長は1回。ということで、ビパルクくんに入ってたぶんの剣のかけらを名誉点にしたい人~。


ミヒャエル:皆そうだと思うが。


ソルベ:したくない理由は貧困くらいかな……今回はそこまでする必要もなさそう?


ミヒャエル:200Gで売れること、忘れがちなのだよね。


GM:かけらは4つだよ、どうぞ。


ミヒャエル:では吾輩が……(ころころ)11の名誉点を得た。少々下振れしてしまったか。


GM:OK、各自で名誉点11点を追加しておいてくれたまえよ。



 皆でキャラクターシートに書き込んでいる最中、ふとキッカがこんなことを言いだす。シナリオ終了後の一幕。



キッカ:「……ネットに繋がらない?」


ミヒャエル:「ふむ、どうしたのかねキッカくん」


キッカ : 「マギスフィアを買ったのですが、ネットワークに繋がらなくて」


ゴッドフリード:「ねっと? ……なんだ、それ?」


ロラン:「あ~…………」(なるほどねぇ、みたいな顔をして)



 ネットワーク――アル=メナス・ネットワーク。魔動機文明時代に存在したといわれる、魔動機術の管制や長距離通信、あるいは魔動機の稼働そのものを管理するシステム。〈大破局〉の影響によって、現在では完全に機能を停止している。



ミヒャエル:「ふむ……昔はそういうものがあったという話は聞くね。やはりそれも、大破局で失われた技術だよ」


ソルベ:「う~ん、マギスフィアの機能はまだ復旧しきれてないからね。今の時代じゃわからなくなっちゃったこと多いんだよ」


キッカ:「そうですか……では暫くは自分の覚えている範囲でどうにかするしかないですね」


ゴッドフリード:「キッカはそういう所は覚えてるんだな。羨ましいやらそうでないやら……」


キッカ:「えぇ。記憶の大部分は思い出せませんけど、経験や習慣は残っていますから」


ゴッドフリード:「ん、記憶喪失にもいろいろあるってことだろうな。俺は……いや、比べても何にもならないか」



 閑話休題。



GM:ところで皆さん、セレンのステータス欄にある謎の数値にお気づきでしょうか。


 GMがセレンのステータス欄をPL達に見るよう促す。よく見ると、MPやら何やらに並んで「好感度:50」の文字が。


キッカ:好感度……?


ミヒャエル:好感度!?


ロラン:!?


ソルベ:好感度!?


ゴッドフリード:どんだけ拘ってんの!?


ロラン:れ、恋愛SRPG……!


GM:というわけで『好感度システム』についての解説をしたいと思います。


ゴッドフリード:お、おう……頼む。


ミヒャエル:好感度を教えてくれる友人キャラはどこにいるのかね。


ロラン:じゃあ好感度を教えてくれる謎の友人になります。


キッカ:確かに一番それっぽいですけど……。


GM:【好感度システムについて】好感度システムとは、フェロー行動表の開放を行うためのシステムです。それぞれのフェローについて、「同行させたシナリオ終了時」に2d6、「夜間会話時」に2d6×会話参加人数、「プレゼント譲渡時」にGMの任意の数値、好感度が上昇します。


ゴッドフリード : 夜会話!?


ロラン:プレゼント!?


ミヒャエル:ちょっと待ってくれたまえ。いきなり言葉のシャワーをワッと浴びせかけるのは。


キッカ:情報の物量戦を仕掛けられています……!


ソルベ:今回挟むタイミングなかったもんね……。


GM : 好感度が上昇するとイベントが発生し、未開放の行動表が解放されたりします。だいたい50上がるごとに起きるくらいの感覚でいてもらえれば。


ソルベ:……プレゼント取得時??


ゴッドフリード:プレゼント、買えばいいのか?


GM:そうだね。プレゼント取得時は「なんか喜びそうなアイテム」を買って渡してくれれば、GMがなんとなく気分で好感度を上げるよ。セッション中でもセッション前後でもいいけど、一回のセッションで好感度上昇は1回まで。上がらなかった場合は別だけどね。


ソルベ:(突然の面白情報の投下に戸惑う一同)


ロラン:え、エンターテイナー……!


キッカ:ふわっふわしてますね……。


ミヒャエル:ここまで作り込んであるのに何故……。


GM:だって何渡してもいいようにするとこうなっちゃうじゃん……? さすがに全アイテムをリスト化はできないよ……!!


ゴッドフリード:今の時点でもトリプルクラウンでおはじきUFO対決が始まった時並みの衝撃だが!?



 トリプルクラウン――戦慄のトリプルクラウン。ソード・ワールド2.0時代のリプレイ。参加者各人が持ち寄ったお題をランダムに引いてシナリオを作成し、順々にGMをやっていく恐怖のリレーキャンペーン。上・下巻。



GM:なんかいい感じに使えそうなアイテムを渡されたら行動表がどこかと入れ変わる可能性はあります。悩ましサインとか悩ましサインとかね。


ミヒャエル:他にないのかね、他に。


キッカ:でもちゃんとキャラを把握して好きなものを見繕わないとダメそうですよ。


ゴッドフリード:フワッフワだぁ……。


GM:まあ、臨機応変にね。


ロラン:まぁファジーに済ませる方がいい部分ではあるけどねぇ……。


ソルベ:これ、下手なもの渡すと好感度下がるの?


GM:まあ、よっぽどのモノを渡さない限り下がりはしない予定だけどね。


ソルベ:ほっ。ちょっと安心~。


ミヒャエル:もしや、また酒を渡すつもりではないかね。


GM:少なくともセレンはお酒じゃ好感度上がらないからね……?


ソルベ:全員に渡して確かめるしか……!


キッカ:いくらかかると思ってるんですか……。


GM:ちなみに夜間会話時、っていうのは宿屋とかギルドとかで閑話する時の総称だよ。長距離移動の時とかもそうだね。その時のシナリオの本題とは関係ない長話。キャラクターのプライベートな話とかするといいと思うよ。ちなみに夜じゃなくても夜間会話って呼ぶけど気にしないでね。


ゴッドフリード:タイミングとかは?


GM:こっちで「ここ!」って言うから無理に捻じ込む必要はないよ。ただ、欲しい!って言われたら考慮するから言ってね。


ゴッドフリード:了解。


GM:ちなみに夜間会話時、「クリティカル話題」に触れることで、好感度が10追加で上昇するよ。最初の一回だけ。キャラクターごとに違うのでまあ上手いこと見つけだして貰えれば。いくつか用意はしてあるから、見つかったらラッキーくらいの気持ちでね。


キッカ:せめてヒントはいずれください……。


ゴッドフリード:ノーヒントのコミュニケーションはただの罰ゲームだからな……。


キッカ:夜以外もフェローの発言を積極的に引き出していきたいですね。


GM:まあヒントはそのうちね。話題表とか作ってくるかなぁ。


ミヒャエル:まだ何か作ってくるつもりなのかね……。


GM:さて。というわけで今回のシナリオ終了時好感度上昇が振れますが誰が振る?


ゴッドフリード:じゃあ振りたい。


GM:いいよ~。2d6を振ってね。


ゴッドフリード:(ころころ)10。


GM:OK。好感度が50から60に上がった。


ロラン:微々たるものだねぇ。夜会話になるとこの数倍上がることになるとはいえ。


ミヒャエル:極限まで上がったらどうなってしまうのだろうね……。


ソルベ:こわい。


GM:こわくないよ……。


GM:というわけでセッション第一回、『ガザトオリコに消える』はこれにて終了だよ。次回までに成長しておいてもらえるとありがたいな。次回の最初に成長報告と……あ、生活費徴収もする予定だからその分は残しておいてね。


一同:はーい。

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