2-2 ハンスベルからの報

GM:というわけで、初依頼から一週間が経ったわけだけど……キミたち今どこにいる? ギルドで寝泊まりしてるからカーリーヴェリ?


ゴッドフリード:まぁカーリーヴェリじゃないか?


ミヒャエル:吾輩は色々と観光しているだろうが、まあシナリオ的にはカーリーヴェリにいるタイミングということで良いだろうね。


キッカ:拠点ですし、多分ギルドに泊っているので私もカーリーヴェリですね。


ロラン : まぁギルドにいるかなぁ。


ソルベ:それなら私も同じく~。


GM:OK、じゃあカーリーヴェリの〈光瞬く双眸〉にて。キミたちのもとに、ギルド長のレーアがやってくる。


GM/レーア:「……〈星座の心臓〉から連絡が来ている。ハンスベルと知り合ったのか」


ゴッドフリード:「ま、成り行きでな」


ミヒャエル:「うむ、大変真面目で好印象な男だったよ」


キッカ:(…………)


ソルベ:「ごめんね、あっちの提案に勝手に乗ったりした」


GM/レーア:「構わん。細かいことまではお前達の決めることだ。依頼人からは我々の手柄ということになっている。〈光瞬く双眸〉としては何も言うことはない」


ミヒャエル:「それは重畳」


レーア:「さて、そのハンスベルから召集だ。気に入られたか?」


ソルベ:「あらご指名、いつの間にか売れっ子?」


ゴッドフリード:「流石に今の俺達じゃそれは無いだろ……」


ミヒャエル:「ふむ……件の誘拐事件について新たな発見があったもかもしれないね」


レーア:「あぁ。おそらくはその件だろう。……あれに頼りすぎないよう気を付けることだ。確かにお前たちは得をしたが、一番得をしているのは奴なのだからな」


ソルベ : 「食われる前に食えって感じ?」


キッカ : 「……?」


ミヒャエル:「肝に銘じておこう。美しい外観を誇る場所だと思っていたが、人はやはり何処に行っても同じだね」


ロラン:「……そうだねぇ」


ソルベ:「まーあの人を侍らせたらさぞ楽しそうだけど、そう簡単に跪いてくれるタマでもないよね~」


GM/レーア:「やめておけ。何よりも仕事と都市の益を優先する男だ」


ゴッドフリード:(なるほどな……ガザトオリコ支援会議の雄だからなぁ向こうは)


ゴッドフリード:「んじゃ、次は俺等が一番得をすればいいんじゃないか? なんたって商売だからな。買い手も笑顔で売り手も絵顔が一番!! ……だろ?」


ミヒャエル:「まったくもってその通り。では準備を整えて向かうとしようか」


キッカ:(やはり信用ならない……いや、でもこの人だって……)


ミヒャエル : 「キッカくん、人を見かけと立場だけで判断しようとするのは仕方ないが、悪癖になりかねんよ、気に留めておきたまえ」


キッカ : 「……、そんなに顔に出ていましたか?」


ロラン : 「どんな人間も何を考えてるかなんてわからないからねぇ」


ミヒャエル:「長く生き、旅をしているとね、色々とわかるようになるものだよ。ワッハッハ!」


 こんなことを言っているが、10歳のタビットである。


ミヒャエル:「だから君も結論を急ぐのはもう少し待って良いのではないかね。お互い後50年近く生きるのだからね」


ゴッドフリード:「そうそう。俺なんか寿命どれだけ残ってるかも分からんしなー」


ソルベ:「なんとも希望がある話じゃない? 私は残りの稼働時間が明白だからね」


キッカ:「寿命……私はどれくらい眠っていたんでしょう……」


ロラン:「うーん、エルフとしては何とも乗りづらい話題だなぁ」


ミヒャエル:「ワッハッハ! ロランくんは吾輩の10倍長生きして吾輩達のことを語り継いでくれたまえよ! 吾輩のことを語る時はこういうといい。吾輩はタビットである、名前はミヒャエル・カイルスである、とね!これはベストセラー待った無しだな! ワッハッハ!」


ゴッドフリード:「おい、それ魔動機文明時代だかの小説に似たようなの無かったか?」


ミヒャエル:「おっと、学があるねゴッドフリートくん。そうとも。今でも教科書に載るかもしれないくらいには有名だ」


GM:というわけで向かえるけどどうする? ちなみにセレンはセージが1Lv成長してるよ、あとは同じ。


ゴッドフリード:今回はまだメインプリ必要かなぁって。


ロラン:同じ面子で行った方が話通りやすいだろうからね。


GM:じゃあセレンがついていくことになった。


GM/セレン:「また誘ってくれてありがとう……仲がいいんだね。本当に」


キッカ:「まだ会ったばかりですけれど……そうなのかもしれません」


ゴッドフリード:「仲がいいというか、色々バランス取ろうとしてるというか……多少は学んだからなぁ。いろいろと」


ソルベ:「ま、楽し気に話すのは簡単だからね~。お互いを知るにはまだまだ時間が足りてないってこと。……そういうわけだから、れっつ呑みニケーション。交わした盃の数だけは嘘を吐かないよ。……そこに生じた金銭的勾配はって? 数えたら悲しくなるからやめよう」


ミヒャエル:「酔っていると3つの盃が4つに見えるだろうがね」


キッカ:「酒……ですか」 正直、酔うのは少し怖いです。


ミヒャエル:「さて、雑談も良いが、そろそろ行くとしようか。吉報が待っていると良いね」


ゴッドフリード:というワケで星座の心臓に向かいます。


キッカ:ます。


GM:よしきた。じゃあ向かおうか。GOTOガザトオリコ!

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