ソード・ワールド2.5リプレイ 『双眸見ゆるは星の海』

1-2 情報収集、"空のない街"サイレック

　冒険者一行は、一度"地に近い星"ガザトオリコを経由し、地表――"空のない街"サイレックへと降り立つ。現在のサイレックオードの玄関口といっても過言ではないこの街は、かつて大破局から復興した際、ガザトオリコの浮遊岩の配置が変化したことによって生まれ栄えたものである。

GM：飛空船に乗ってしばらくの後、がたんとタラップから地に降り立つ。"空のない街"サイレックの飛空船乗り場は、今日も魔動機灯で明るく照らされている。

GM：発着場の横には、小さな平屋の建物がある。このまま一番近い荷受け場で情報収集するもよし、建物（飛空船乗り場）で情報収集するもよし。

ミヒャエル：さて、まずは情報収集かね。

ソルベ：そだね。パパっとやっちゃおう。

ゴッドフリード：となると、聞き込み判定か？

GM：そうだね、聞き込み判定。ルールブックⅡの40ページ。任意の技能レベル＋知力ボーナスで振ってみて。

キッカ : アルケミとマギテックとシューターしかないんですけど……。

GM：まあ、好きなのでいいよ。サイレックオードは魔動機文明時代の名残も多いし、アルケミストかマギテックがいいんじゃないかな。

ソルベ : ここにハウスキーパー技能が……聞き込みに使えるとはちょっと言い難いかな？　 いっそ乗り場に行ってYOUたち最近どーよ？　するか～。

ミヒャエル : では吾輩も乗り場で……魔導師、情報収集に何ができるのかね？　大道芸代わりに魔法披露？

GM：まあ、冒険者でそれなりの魔導師っていうなら怪しい人間ではないからって話は聞けるんじゃないかな。たぶん。

ロラン：ふむ、【フェアリーウィッシュ】だけしておこうか。（ころころ）成功。

ゴッドフリード : 俺はまぁファイターで……筋肉は聞き込みに使える。荷受場で労働者の皆さんに聞き込みだ。ダイス振って、14。

ソルベ：乗り場だし、ライダーで……9か～。

ミヒャエル：コンジャラー。（ころころ）14。まあまあと。

ロラン：荷受け場でスカウトで聞き込み。15。

キッカ：荷受け場で……い、一応アルケミで……7。

GM：OK。キミたちはそれぞれ、荷受け場の人や乗り場の人から話を聞くことができる。

ゴッドフリード：よし。

GM/荷受け場の人：「人探し？　他所からきた人ならふつうはすぐにガザトオリコまで上がるよ。文化探究者でもないなら、ここの下町は危険なだけだからね」

ロラン : 「ふむ、まぁ道理だねぇ」

GM/乗り場の人：「人探し、ですか。少々お待ちくださいね……えぇ、その方なら飛空船への乗船名簿に名前が確認できます。筆跡もそちらの手紙と同じものですね。ご本人で間違いないかと。ガザトオリコに上がられたようです」

ソルベ：「足跡は確定、と」

　一旦、全員集合。次の目的地を練る。

ミヒャエル：「ふむ。総合的に考えれば、ガザトオリコとやらに行くのが吉らしい」　なにせ、サイレックオードに来たばかりなので土地勘がない。

ゴッドフリード：「一応さっき通って来た星がガザトオリコだな。……っつっても街は見ずにほぼ直行で来たしなァ。改めて紹介しながら向かうかぁ」

ロラン：「ガザトオリコまで上がってみるしかないだろうね、とりあえずは」

ソルベ : 直接見たって人はいない～？

GM：見た人はいると思うけど、特徴的な見た目でもないし覚えてないっていうほうが正しいかな。観光客は多いから。

ソルベ：なるほどね。

GM：では、ガザトオリコに上がる？

ゴッドフリード：上がる。いいよな？

ミヒャエル：うむ、上がろう。

キッカ：上がります。

GM : よし、では再び飛空船に乗ってガザトオリコに降り立つ。改めて人探しを始めよう。