147

02

「おい」

「あれか、おまえの恋人」

「そうだけど」

「いいな、なんか。美人で。雰囲気がある」

「147センチのミニチュアサイズ」

「んなばかな。あんなに脚が長くて、すらっとしてるのに」

「よく見ろよ。あれがほら、信号で。押ボタン。ほら。押した」

「うっわ。まじか。あれで147センチって」

「いいだろ。自慢の恋人だよ」

「くそっ。どこらへんがいいんだ。のろけてみろよ。具体的によ」

「抱きつかれたあと、よじ登られる」

「あの体型でか？」

「そう。頭の近くまで登って来て、そのうえで、キスする」