早いナメクジのように

布団の中は殻であって

からっぽになることはなく

午後から活躍するのではなく

PCをつけてやっと這い出る

できるだけ這うだけで

立ち上がるのはメシの時

駆け出しを間違えて

躓いたらナメクジになった


生ぬるい　生ぬるい

暖かくて辛い

もう着込むことはない季節

暑さに目を覚まして服を脱ぐ

そのまま隠って隠って

起きて起きて

携帯電話の充電を見る

十%越えたところで起き上がる

遅刻の決定、殻の制服を着る

駆け出すのが面倒で

ぬるりと歩いていたら

ナメクジになった


夏になったら

何になるんだろう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る