第4話:蔓延防止対策
"まん防を本格的に開始"
新聞の一面に大きく書かれた文字にため息がでた。
今更そんなものを行ったところでどのような意味があるのだろうか。
ワクチンのことについても全く話が読めないし、
先にそのことを進めてもらった方が納得するような気もする。
あくまでも個人的な考えだが。
きっと政治家たちは、先の先まで見透かしいているから
承知の上でのことだと思うが。
国民たちにだって知る権利があるはずだから、
説明くらいはしてほしい。
コーヒーをひと口すする。
だいぶ冷めているようだ。少し思考にふけりすぎたかもしれない。
「仕事に追われている時は通勤時が苦痛だと思っていたもんだが。。。」
空気の入れ替えのため、開けていた窓から淡いピンクが入り込んできた。
「あぁ、もうそんな時期なんだなぁ。」
煩わしいと思っていた会社での花見など、今では懐かしく思うくらいだ。
何故あぁも外で泥酔し、ドンチャンできるものかと思っていたが。
「今なら少しくらいは理解できるかもしれないな。」
今日は俗に言う"花見日和"なんだろう。
"♪〜♫"
「ん、こんな時間か。。。」
そろそろPCの準備をしなければ。
この作業はあまり得意ではないから、
ある意味ラッシュアワーの空間に耐える方が楽だったように思える。
「いつになったら以前の生活に戻れるのかねぇ?」
『フワァ』
足元で欠伸をするこのコにはどうやらコロナなどは関係ないらしい。
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