幕間:レイダン・ミミットの約束 (8) - 再会と婚約


 クバたちには急ぎの私用があるとだけ言い、レイダンは“見える共”も連れずに1人駐在先のニルハナンを出た。

 行き先はニルハナンから1つ都市を隔てた村ジアスト。逸る想いのままに――2人分の重さがあるのだが――馬の速度も速めてしまう。


 文が来た。差出人はレイズナー。5日の間、ジアストの宿に泊まっているという内容だ。


 レイズナーはガラヤという女の別名であり、ガラヤはウィプサニアの長年の付き人だ。

 文の内容を見るまでもなく、であれば、宿にはウィプサニアがいるということは想像に難くなかった。


 事実文には宿にはウィプサニアがいて、レイダンに会いたがっている旨がしたたまれていた。

 また、ニールスレイからの言伝があることも触れられていたが、ウィプサニアに会える喜びに勝るものはなく、やがて頭の片隅にすっかり追いやられてしまった。


 もちろんレイダンはできることならウィプサニアと5日間ずっと一緒にいたかった。だが、バウナーの代わりに党首になり――現在も捜索中だが、バウナーは結局見つかっておらず、馬番のゴドーはもちろんサロモンはおろかゼロまでもいないため4人で逃亡したと見られている――セティシア戦の先鋒を務め、現在は侵攻に備えて待機および哨戒中という手前そういうわけにもいかなかった。

 ガラヤたちの残りの滞在期間は2日だ。出征中なこともあり、2日間ずっといられるわけもなく、レイダンはせいぜい半日しか一緒にいられそうもないことを惜しんだ。


 厩舎に馬を預けたあと、宿に着く。名家の令嬢であるウィプサニアには似つかわしくない、しがない宿だった。

 そもそもジアストが貴族が目にかけるような村ではない。近くに鉱山と小川があり、鉱夫と漁師の往来があるという程度で、個室のある小さな宿が1件なんとか経営できる程度の村だった。


 亭主にレイズナーという者を訊ねた。亭主は貧乏くさくしかめっ面を隠さないままに、レイズナーの宿泊部屋を教えてくれる。

 ウィプサニアと会うために用意してある地味な傭兵風の装備――モノはそれなりに良いものにしてある――のためもあり、鉱山の用心棒かと訊ねられたので、レイダンは様子見だと適当に返事した。亭主曰く、鉱山周辺では近頃フリブラーからの被害があったようで、警備の強化が推進されているものらしい。


 部屋にノックをして、名を告げた。待ちきれずに戸を開ける。


 庶民御用達の囲いのあるベッドと小さな机1つしかない部屋にいたのは女が2人。耳は長くないが、エルフのような白くてほっそりとした顔であり、どちらも見知った顔だ。

 1人は平服にこちらはアマリアではよく見かける意匠の鮮やかな橙色の着物をまとい、商家の娘風だ。1人はベルトに小剣があり、武骨な眼差しのままに護衛か傭兵のような恰好をしている。


 2人は小さなカーペットに座っていた。模様はフリドラン風で、色とりどりの緑を擁する大木の葉が、ステンドグラス風に織られた非常に美しい織物だ。

 カーペットには模様の描かれたカードがあった。ウィプサニアが最近ハマっているという占いのカード遊びだろう。だが、今のレイダンには彼らの宿での退屈しのぎのことなど気にする余裕はなかった。


「ウィプサニア!」

「レイダン!!」


 商家の娘風の女――ウィプサニアが飛び出し、2人はかたく抱き合った。まるで長い間、離れ離れとなっていた魂と魂が邂逅したかのような劇的な抱擁だった。

 久しぶりのウィプサニアの細い体の柔らかさと、ハーブ味のある華やかな甘い香りがたちまちレイダンを包んだ。レイダンはすべての苦労が報われた至上の幸福の気分を味わった。さも、自分は今日この日のために生きてきたと言わんばかりに。


 感激を隠さない2人をよそに、落ち着いて立ち上がった従者――ガラヤにより戸が無情にパタンと閉められる。


「再会が嬉しいのは結構ですが。もう少し声を抑えてください」


 ガラヤの冷ややかな声に懐かしさを覚えつつも、レイダンは我に返らざるをえない。

 ガラヤにはこれまでに幾たびも抱擁を目撃されている。その度に反応が薄くなっていっていると、レイダンはそんな気がした。


「すまない」


 ウィプサニアがレイダンの腕の中で「感動の再会に水を刺さないでよ」と抗議する。

 ふと彼女の耳が目に入る。レイダンはウィプサニアのやや細めらしい長い耳が好きだった。魔法で人族の耳に偽装してあるのが残念に思う。


「お嬢様。ここはフリドランではないのですよ。それに現在の我々は兵は3人しかおらず、誰かの庇護下にあるわけでもありません」


 部屋には兵の姿は見えないが、一応兵士はいるようだ。


「そんなに心配しなくてもいいでしょ。ファブリツィウス家だって言えば誰も変なことはしてこないわ。この前は手伝ったばかりだし」


 ガラヤは「助勢は当家の名は出してませんよ」と、息をついた。そうして、「だ、誰!?」と声をあげた。

 見れば壁際でロイドが腕を組んでいた。魔法は解いたらしい。


「驚かせてすまない。ロイドというんだが、幻影魔法で隠れてたんだ。俺の手の者だ」

「勘違いするな。俺の雇い主はあんたではない」


 取り繕わない物言いに場が一瞬かたまったが、レイダンは肩をすくめて「もうかれこれ8日になるよ、一緒にいるのは。お供みたいなものさ。俺には従者がいなかったから急きょ彼の雇い主からつけられたんだ」と監視というのは抜きにして簡単に説明した。雇い主というのはもちろんニコデムだ。

 お付きとしてこれ以上頼もしいのもなかなかいないよ、と付け加えると、ウィプサニアは《隠滅エラス》使いのダークエルフならそうでしょうね、と同意し、ガラヤも納得した風に頷いた。


 と、一間あり、ガラヤが「ロイド? ロイドとおっしゃいましたか?」と改めて怪訝な様子でレイダンに訊ねてくるので、レイダンは頷く。


「聞いたことがあるのか?」

「ええ、まあ……。ダークエルフでロイドと言えば、私の知る限りでは1人しかいません。凄腕の密偵ですね。暗殺術も一流という」


 ロイドにファブリツィウスに雇われたことがあるのかと聞けば、「ファブリツィウス家にはない。ラクシー家には雇われたことがあるがな」と答えられる。

 ラクシー家は《沈黙の五家》の1つだ。レイダンはなるほど、凄腕なわけだと納得した。


「ラクシー家では彼をどうにかして家に置きたかったようですが、断られたそうです」

「俺は五家にも軍にも籍は置かないことにしている。面倒なことをさせられるだけだからな。籍を置くのだとしたら里の軍だ」


 普段は存在を忘れていたほどだしさほど話をしたわけでもないが、ロイドにも色々と思うことはあるようだ。


 安心したのか、ロイドの話はもういいようで、ガラヤが机の上に置かれた1枚の文を手にした。


「レイダン様。これを。ニールスレイ様からの文です」


 ようやくレイダンは言伝があると書かれていたのを思い出した。


 ウィプサニアから離れ、文を手に取る。おなじみの薄緑の封筒にはファブリツィウス家の封蝋があった。

 ふと見ればウィプサニアがにこりと笑みを浮かべているので、良い知らせなのだろうと察した。


 中の文を見れば……約束を果たしたようなのでレイダンとウィプサニアの婚姻を認める、知らせの通り先の戦いでのラウレアトス家の兵は実のところ当家の精鋭兵であり、ウィプサニアからの頼みだったが結婚の前祝いとしておく、フリドランに来る際には連絡すべし、迎えをやるといった旨の文字がしたためてあった。


 驚きのままにウィプサニアを見れば変わらず笑顔。

 次いでガラヤを見ると、彼女もまた怜悧な表情を緩め、


「ご婚約おめでとうございます」


 と祝ってくる。


 レイダンはしばらく言葉も出なければ表情も硬直していたが、一間を経てからようやく感激の実感が湧いてきた。ウィプサニアとの結婚はかねてから望んできたものだが、急展開だ。

 約束は果たせたとは言え、まだアマリアを出てもいない。グロヴァッツが言うところの出国の時期もまだ分からないし、結婚はもっと先のことだと考えていたものだ。


「本当はこんな場所じゃなくて、みんなに祝ってほしかった。ねえ、あなたは祝ってくれないの?」


 ウィプサニアは機嫌よくロイドにそう訊ねた。

 ロイドはいったんは視線を落としたが、やがて持ち上げ、「2人のこれからの生活に黒竜様の加護があるよう願っている」と格好も崩さず、ウィプサニアの身分を鑑みれば無礼なものだったが、表情と声音を和らげて祝辞を述べた。


 ウィプサニアがありがとうと礼を述べたので、レイダンも礼を言った。

 ウィプサニアはロイドの態度は気にならなかった様子で、表情を穏やかにしたままカーペットに座ってカードを片付け始めたので、レイダンも座った。


「ねえレイダン、今日はどのくらいいられるの?」

「暗くなる前には帰るよ。きみの元にいたいのは山々なんだが、俺はしばらく党首として戦わないといけない。世話になった人から少し戦ってくれと言われてね」


 ロイドがグロヴァッツか、と言ってくるので、ああ、とレイダンは頷く。


「戦うってオルフェとよね。どのくらい?」


 レイダンは分からないよと首を振り、だが、そこまで長くは戦わないだろうという予想を述べた。だが、せっかく婚約したのに君の顔が見られないのは苦痛だというと、ウィプサニアは私もよ、と同意してくる。


「オルフェはトルスクを占領したようですが」

「ああ。想定内だったけどな」


 ガラヤがそうなのですか? と意外そうに訊ねてくる。


「セティシアを襲撃するにあたり、俺たちはオルフェの別の都市も襲撃していたんだ」

「同時襲撃ですか」

「ああ。そうなるとオルフェは今後は2都市もしくはそれ以上の数の都市を守らねばいけなくなる。ずっと守るのも手だが……色々と根回ししていたからな。オルフェはセティシアを全力で奪還してきて挽回のためにもうって出た。それが王都側の東の関所から一番近いトルスクへの襲撃さ。待ち伏せするのも手だったんだが、セティシアにオルフェ軍を引き付けるのが重要だったし、なによりオルフェが進軍してくるかの確証もなかった。この東の関所は狭い山道の先にあって進軍には向かなくてな。まあ、実際は進軍してきたわけだが。俺たちの次の役目はトルスクに駐在しているオルフェの隊長たちを確実につぶすことだ」


 なるほどと、思案した顔でガラヤ。ガラヤは今はウィプサニアの付き人をしているが、ファブリツィウス家では隊の指揮を執らせることもある才媛だ。


「トルスクには<七つの大剣>の2部隊が滞在していると聞いてます。トルスクはすぐに降伏したとか」

「そういう指令を出しておいたからな。トルスクが破壊されるとこちらにも良いことはない。適当に物資を分けるようにも言ってある」

「トルスクにいるオルフェの隊長たちは倒せるの?」


 ウィプサニアが訊ねてくる。レイダンは気さくに眉をあげた。


「簡単さ。七騎士は5党の出撃が決まっているからね。オルフェは兵を増やしていっているようだが、こっちは七騎士が5党にくわえて兵士も三千待機してある。オルフェにはない治療師ヒーラー軍団も後ろにはいるし、オルフェが現状の規模でただ進軍してくる分には負ける要素なんてないよ。さすがにそんなことはしないだろうけどね」

「この作戦……一連の作戦は誰がお考えに? 堅実王ですか? ドラクル公爵は一線を引いていると聞きましたが」


 レイダンは両者ともに政務からは身を引いてるが、同時襲撃の方はドラクル公が考えたと答えた。


「以降のことはグロヴァッツ伯が案を出したらしい」

「グロヴァッツ」


 ガラヤがロイドを見ながらそうこぼした。レイダンもロイドを見れば、相変わらず壁に背を預けて静かにしている。


「本文は商売だが、かなり軍略に長けた人らしい。今後は軍師として陛下を支えることになるかもしれない」

「そうですか……。恐ろしい才覚は時折、突風のように現れますね」


 ガラヤが含蓄をこめてそう発言した。

 恐ろしい才覚と聞いて、レイダンはバウナーのことを思い浮かべた。バウナーの場合は突風どころではなく嵐そのものだったが。もっとも嵐とはいえ、予兆は分かりすぎるくらいあった。


「エリシオンのこと?」

「ええ。彼も突風ですね」


 エリシオンなる人物について訊ねてみれば、過去にアークリッチから難儀な呪いを受けた人物だという。そのため虚弱体質になり、長年闘病生活のようなことを余儀なくされていたが、呪いが解呪され、リハビリを経た頃には戦士としての頭角を露わにしたのだとか。誰も予期しなかったことらしい。

 詳細を聞いてみれば、突然の頭角は、闘病生活の中で生存するため日常的に摂取していた女王バジリスクの肉やシェリヴスの熊胆が要因だろうという。女王バジリスクは部位によるがシェリヴスの熊胆は劇薬だ。解呪後にエリシオンの膂力が驚くほど向上し、レベルも高まるなか毒物にも免疫がついたという話を聞くと、レイダンはいよいよバウナーのようだと思った。


 身体能力や免疫力の向上のために魔物の肉を食らう話は、なにもアマリアでなくとも各地にある。

 生体実験のようなものだ。アマリアではホムンクルスやフリブラーに実験することが多いが、あまり良い結果を生んでいないという印象をレイダンは持っている。結局のところ、免疫力の向上、ならびにその系統のスキルは種族的な資質によるところが大きい。


「そうだ、レイダン、聞いてよ。兄さんにあなたに与える予定の訓練教官の地位は低すぎるって言ったんだけど、全然聞く耳持ってくれないんだから――」


 それから話はウィプサニアが主導権を握るようになった。


 今回は隠れ家での逢引ではない。2時間余り、レイダンたちはお互いの近況を話したりして時間が過ぎるのも忘れた。



 ふと、レイダンは部屋の小さな窓から馬の足音を聞き分けた。

 数えたところ、馬の数は5つあった。もっとあるようだが、鎧の音もなかにはある。厩舎にも寄らずに村に立ち入る不届き者。部隊。山賊か、あるいは……


「レイダン」


 ロイドが呼ぶ。聞き慣れたもので、レイダンはロイドの低い声に警戒心を感じた。


「ああ」


 ウィプサニアが「どうしたの?」と訊ねてくるので、山賊かなにかが村に入ったらしい、面倒な相手かもしれないと答える。


 それにしてもタイミングが悪すぎる。

 せっかく婚約できたというのにとため息をつきながらレイダンが立ち上がると、外から敵だという叫び声も聞こえてきた。


「敵? まさかオルフェ?」

「トルスクにいるオルフェ軍は動いてないよ」


 着々と駐屯する兵士を増やしてはいるものの、トルスクにいるオルフェ軍が進軍したという知らせはきていない。

 レイダンはジアストに来て2時間あまりが経つが、2時間ではトルスクからジアストまで進軍するのは無理だ。


「ウィア、ガラヤ。念のため逃げる準備をしてくれ」

「隣室の兵士を呼んできます」


 ロイドが、山賊にしては装備が潤沢だ、と言ってくるので、レイダンも同意しつつ、規模のでかい簒奪を成功させていたり、貴族が援助したりしていれば馬がいてそれなりの鎧を着ていることもあると指摘する。ロイドはそれはそうだが、と言い、黙った。


 ガラヤが3人の兵士を連れてきた。3人の偽装は2人よりも人族寄りだ。肌の色も白くはない。初めての逢引の時、ウィプサニアは顔が分からないのでは嫌だからと、完璧な偽装は拒んでいたものだ。

 《鑑定》でレベルも見えない。ということはレベル30はある猛者だ。体格も良く、装備もしっかりしているもので、胸当ては金属製、他の部位では分厚い革を着込み、腰の鞘には意匠隠しなのか布が巻かれてあるが剣、1人には背中に矢筒もある。


「この2人は味方です。レイダン様はお嬢様と婚約を認められた方です。後にフリドランに参られます。失礼のないように」


 3人は頷いた。それと1人が「ご婚約おめでとうございます」と頭を下げてきたので、2人も続いた。


「ありがとう。君たちのレベルを聞いてもいいか?」


 1人が45だと答える。もう2人はそれぞれ35と37。

 レイダンは頷いた。婚約者としてはもっと高い方が安心はできるが、じゅうぶん頼もしい戦力だ。


「ウィア――ウィプサニアとガラヤを守ってやってくれ」

「レイダン、あなたは?」


 レイダンは「もう少しゆっくりしたかったが、そろそろ戻るよ。もし恋人と会うためだってバレたら懲罰ものだからね」と気さくに説明した。


 ウィプサニアは悲しげな顔になったかと思うと、レイダンに抱き着いた。レイダンも抱きしめ返す。

 腕の中で、「無事でいてね。また会いましょう」と言ってくるので、レイダンはもちろんだと頷いた。


 離別の時は忙しないようで、階下で戸を乱暴に開ける音があった。誰かが押し入ってきたようだった。


「――うい~っと! オラ!! 金目のものと酒を出しな!」

「それと良い女もな!!」


 レイダンは山賊だと踏んだ。

 レイダンは3人の兵士にウィプサニアとガラヤの元にいてくれと頼んだ。


「ロイド、援護を頼む」

「……仕方ない」


 ロイドを後ろにレイダンは階下に降りた。

 木材が破壊される盛大な音がした。見れば、大男が金属製のこん棒を床に振り下ろしたところだった。


「早くしろ!! でないと店中ぶっこわすぞ!!」


 押し入った賊は3人らしい。《鑑定》の情報は1人だけだ。賊にしてはやる。

 見たところ、こん棒男の胸当てと肩当てだけが金属製だが、他の2人は特別変わった装備は着ていないように思われる。


「ロイド――」


 俺がこん棒の奴をやるとレイダンは言おうとしたのだが、微量の魔力の気配を感知しつつ視線の先にはロイドはおらず、間もなく短い叫び声とともに彼以外の2人の首が立て続けに飛んでいた。レイダンは呆気にとられたがすぐに愉快になった。

 レイダンもまた続くべく、《瞬歩》でこん棒男の元に行き、同様に首をはねた。


「あ、……え? なんだ、」


 あえなく倒れる大男。ロイドが姿を現す。耳は短くなっていた。

 叫び声がするので外を見れば、似たような革の装備の連中が町中で駆けまわっている。村の自警団か、何人かが賊と戦っている。


「多少制圧しないとウィアは逃がせないな」

「面倒になったものだ」


 ロイドが半ば非難の目を向けてきていたが無視した。逢引目的で出かけるのを伝えた時点で既に非難はされている。


 レイダンとロイドは賊どもの始末をするべく宿を出た。

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