ライトノベル20年史

和泉茉樹

読書個人史

・読書個人史

(この年表は完全に正確ではなく、記憶を辿ってこの頃だったような、という曖昧なものです)


〜2000年?:母親に「日帰りクエスト」を与えられ、読ませてもらう。



2001年:雑誌「New-type」をきっかけに「トリニティ・ブラッド」の存在を知る。それから間もなく雑誌「ザ・スニーカー」を購入。この頃まで、読書をする趣味はほぼなく、「スター・ウォーズ」の小説版をチェックしていた程度。



2002年:スニーカー文庫で「ランブルフィッシュ」、「ラグナロク」、電撃文庫で「Missing」、「ウィザーズ・ブレイン」、富士見ファンタジア文庫で「気象精霊記」、「エンジェル・ハウリング」などを手始めにライトノベルを読み込み始める。



記憶を辿ると2002年から2005年の間では、「月と貴方に花束を」、「ザ・サード」、「でたまか」、「レベリオン」、「しにがみのバラッド」、「キーリ」、「EME」、「されど罪人は竜と踊る」、「ムシウタ」、「薔薇のマリア」、「円環少女」などなど、思い出せないほどを読んでいる。



2004年:奈須きのこの「空の境界」が講談社ノベルスで刊行される。当時の僕にはType-Moonに関する事柄、PCゲーム界隈に関しては何の知識もなく、友人の勧めで読む。「十二国記」を読む。「戦闘妖精雪風」を読む。桜庭一樹の「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」をたまたま手に取り、衝撃を受ける。



2005年:西尾維新の「戯言」シリーズを読む。山田風太郎の「甲賀忍法帖」を読む。この頃、「女子大生会計士の事件簿」も読んだ。この辺りで桜庭一樹の「少女には向かない職業」をきっかけに一般文芸に興味を持つ。文学フリマで桜庭一樹と桜坂洋の合同の同人誌を手に入れる。



2006年:桜庭一樹の一般文芸での作品「少女七竈と七人の可愛そうな大人」から、桜庭一樹の日記をまとめたエッセイなどを読む。試みに村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を読み、その後に「グレート・ギャッツビー」も読むことになる。



2007年:村上春樹に目覚め、根こそぎに読んでいく。本格的に一般文芸に踏み出し、江國香織、石田衣良、東野圭吾、寺山修司などを読み込む。トルストイ、ドストエフスキーを読むが、この時点では海外小説への抵抗は消えていない。



2008年:アレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」を読み、海外小説の面白さをやっと知りはじめる。

森博嗣の「すべてがFになる」、綾辻行人の「十角館の殺人」をきっかけに、それぞれの作品を徹底的に読み始める。ミステリと呼ばれるものはここで発見した。

桜庭一樹の「Gosick」シリーズを遅れて読み始める。



2009年:「フルメタル・パニック!」を読み始める。これはアニメシリーズを事前にチェックしていた。この頃からおおよそライトノベルから手を引いて、傍観を始める。



2010年:おおよそこの頃、松岡圭祐の「万能鑑定士Qの事件簿」を読み始める。他にも「テンペスト」や、「四畳半神話体系」、「夜は短し、歩けよ乙女」、「図書館戦争」シリーズなど、ライトノベルに近いような一般文芸が読書の主流になる。




2011年:伊藤計劃に出会う。「虐殺器官」、「ハーモニー」と立て続けに読む。ほぼ同時期に海外SFをスルスルと読み始め、フィリップ・K・ディック、ジェイムズ・ティプトリー・Jr、シオドア・スタージョンなどを手に取る。



2012年:海外小説、それも海外文学の先鞭として、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」、バルガス・リョサの「楽園への道」を読む。ガルシア・マルケスはこの前に「エレンディラ」をきっかけとした。



2013年:ライトノベルを買うことはほとんどなくなる。一方で、アニメのノベライズには興味を持ち、この後の数年で「PSYCHO-PASS」の小説を読み、これは後にハヤカワ文庫の外伝まで手をつけることになる。このアニメ「PSYCHO-PASS」の作中に引用される作品を読み始めるのもこの頃だったような。ウィリアム・ギブスンの「ニューロマンサー」、ジョージ・オーウェルの「1984年」など。




2014年:塩野七生を「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」を読み、そこから「ローマ人の物語」を全巻、読むことになる。



2015年:時代小説に目覚めて、司馬遼太郎の「坂の上の雲」をきっかけに、「燃えよ剣」、「関ヶ原」、「国盗り物語」と進めていくことになる。



2016年:池波正太郎に出会い、「剣客商売」、「鬼平犯科帳」と読んでいく。


2017年:この前後で「銀河英雄伝説」の全巻を読む。海外SFとして映画「レディ・プレーヤー1」の影響で、アーネスト・クラインの「アルマダ」を先に読み、遅れて「ゲーム・ウォーズ」を読むことになる。ほぼ同時にアンディ・ウィアー、ピーター・トライアスがやってくる。国内SFで月村了衛の「機龍警察」シリーズを読み始める。またこの頃、都筑道夫の「未来警察殺人課」を確認する。阿佐田哲也の麻雀小説も手に入るものを集める。



2018年:北方謙三の「三国志」、「水滸伝」に出会う。先に予習として王欣太のマンガ「蒼天航路」を読む。




2019年:海外ミステリの波が来て、この前後でピエール・ルメートル、エイドリアン・マッキンティを読む。散発的にチャンドラーも読んでいる。




2020年:塩野七生の「皇帝フリードリッヒ二世の生涯」、「十字軍物語」などを読み、そこから北方謙三の「水滸伝」、「楊令伝」を読み直し、さらに「岳飛伝」を通読し、これが終わるのが2021年の三月となる。



2021年:???

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