鏡の世界
@gokoutouki
第1話 妖刀の呪い
ある日学校で男女が複数集まって会話をしている。
ねぇ、知ってる?あの話…人斬りの話
人斬り?
そう、人斬り。道行く人をばしばし切っていくあの。
知ってるけど…それがどうしたの?
最近ここら辺に出てるらしいよ「人斬り狂人」
あ、それ私も知ってる、‘‘髪が長くて‘‘刀を持ってるんだって。
髪が長いって女?
まさか、男じゃない?
どうして男だって言うのさ
人が殺された日にね、みんな声を聞いたって言ってるのよ。
どんな?
ぎゃおーーーーーっていう叫び声だって。
なんだそれ、女でも言うだろ。
でも聞いたみんなは男の声だって。
日が傾いてオレンジ色に輝いてる時、放課後の美術室に私はいた。
簡単な紹介をしよう、私はこの高校に通う女子高生髪、髪は茶髪のロング眼鏡をかけていて美術部に所属している。
いつもの私ならこの時間帯であれば、美術部で作品を描いているところなのだが、
今回は違う立っているのだ。教室の真ん中で棒立ち。なぜ棒立ちなのかそれは
他人のモチーフになっているとか、そんな理由で立っているのではない。いや‘‘むしろその方がよかったかもしれない‘‘。
今、私は作品に描く果物のレプリカを隠されてしまったのだ。
それも、同じ部活の同級生によって。
なぜ、そんなことが分かるのかって?
それは、私はいじめられているからだ現在進行形で。
事の始まりは、一年のコンテストのとき。その時私は美術を始めたばかりの初心者で賞なんて取れるとさらさらおもっていなかったのだが、何の因果か私が他の経験者の同級生をさしおいて賞をとってしまったからだ。そのときから彼女たち経験者グループに目をつけられてしまったのだ。もちろん賞を取ったときにはいくらか褒めてくれるひともいたのだが、その人たちも自分が標的にされないようにと私をいじめる側に入ってしまったのだ。それからはいじめの嵐だった、筆や絵の具を隠されたり、今日みたいに描いてるものを隠されたりすることもあった、最近には教室のことまでからんできた。だけども今回はひどい、今回は作品を仕上げる一歩手前で隠されたのだ。なんともいじらしい!昨日のミーティングのときにみんなの前で進捗を言ったのが間違いだった…。そんなことを苦虫をつぶす思いで後悔していた。
まぁ、賞を取ってしまったのもというか、経験者が賞を取れなかったのも、その人たちが毎日さぼってたってのもあるんですけどねー。それが賞を取ったらこれだよあーあ、女の嫉妬は醜いっていうかなんというか…。
私はよし!と声をあげて気持ちを切り替えた。こんなこと思い返しててもしかたない。今から倉庫に行って代わりとなるものでも持って来よう、そこで隠されたのが見つかったら万々歳だし。
私の高校の美術部は歴代の美術部生が買い集めたレプリカや色々な道具がそんじょそこらの演劇部並みにそろっている(ほかの学校の演劇部はどのくらい道具があるのか知らないが)ちなみに演劇部にもたまに貸したりしている、その倉庫にいけば何か代わりのものが見つかるだろう。
私は倉庫の鍵を職員室で借り、校舎外にある倉庫に向かった。
外はもう日が沈みかかっていて、空が明かるい色と暗い色のコントラストを作っていて綺麗だった。あぁこんな感じの絵も描いてみたいなぁ。あの子たちにいじめられなければもっと自由に描けるのに。そんなことを考えていると二階にある応接室から聞き覚えのある話し声がした。げっ!あの子たちの声だ!応接室なんか借りて何話してるんだろ…、いや、そんなこと考えてる場合じゃない。早く物を見つけて美術室に戻らなきゃ、じゃなきゃあの子たちに笑われる。
私は焦る思いを落ち着かせて倉庫の鍵を開けて、目的の物を探し出した。
倉庫の中は掃除がしてないのか埃っぽくて、光を当てれば宙に舞う埃が見えそうだった。
確か、果物のレプリカはダンボールの中だったよな。
私は先輩に受けた説明を頭の中で思い出しながら段ボールを探し出した。
これじゃないし、これでもない。ここかな?
私は棚の上の段ボールを頭を上げて確認した。
「あ!あった!」
私はちょっと声を出して驚いた。
私はそのダンボールを下ろすために手を伸ばすが、どうも届かない。
もうちょっとなんだけどなぁ。と思いながら手を伸ばしていると、指先が段ボールのひっかかり、やった!と思った矢先。ダンボールがグラッと傾き私に向かって倒れかかってきた。
「きゃーー!」
ガラガラと音を立ててダンボールの中の果物が落っこちていく。落ちた物の音がしなくなった後、私は果物が当たって痛い体をやっとなことで起こした。
あーもう!なんで果物のダンボールがこんなところにあるの⁈と頭の中で悪態をつきながら。
「あーあ、これどうするかなぁ」
起き上がり、辺りを見回すと色とりどりの果物があたりに散らばって綺麗になっていた
……………………レプリカだけど。
はぁ、とため息をつきながら果物をダンボールの中に入れて目的の物を探す。
ダンボールの底が埋まってきた辺りだろうか、私は疲れて体を回すなどして気を紛らわせようとすると。ある物に目がいった。
鏡の前に綺麗な包丁が置いてあった。
私は不思議に思った。
なんでこんなところに包丁があるんだろう。
美術部の倉庫は物が入れてあるダンボールを探すのは億劫になる程大変だが、一応整理整頓は行き届いている。模擬刀やホウキなど大きい物などは別だが、ここにある包丁などのダンボールに入るような小物は全部入れてあるはずなのだ。
なのに包丁がある。
誰かが片付け忘れたのだろうか、片付けておいておこう。
私は包丁を手に取り、調理道具のダンボールを探そうとした、その時である。
急に頭が痛みだした、ズキンと違った物で刺されたような痛み、それが頭の中に響回っている。
うう、と私はしゃがみ込み頭に手を当てる。
何が起こったんだ。そう思い目を開けると
目の前の景色が真っ赤に染まっている。
倉庫の中が真っ赤に染まっているように、全部が真っ赤に見えるのだ。
「ヤット……モ……ドッタ…………」
そうどこからか声を聞いて私の意識は消えてしまった。
声がする。二つの声がする。
二つの声が上だ、上にいる。おとことおなごだ。ここには刀も有る。斬れる、斬れる、斬れる、斬れる。
「 」は硝子を破り、窓から入る。
なんだ、犯されてるのか。そうか。
おとこが叫び。おんなが助けを呼ぶ。
「 」は男を胴から斬る
おとこは二つに分かれ、倒れる。
おんなは喜ぶ。
「 」は笑みを浮かべておんなを袈裟のかたちに斬る。
おんなは叫び、倒れる。
人が来る。足の音が聞こえる。たくさん来る。
まだだ、まだだ、まだ、足りない。
逃げろ、逃げろ、逃げろ。
どこへ、どこへ、どこへ。
「 」の頭に場所が出た。
ここだ、ここだ、ここだ。
「 」は窓から飛び、家から家を走った。
そして、家から家へ飛んだ影は不意に落っこちて消えていった。
私は自分の部屋で目を覚ました。
ここは自分の部屋だよな…?
なんだか違和感を感じる、何か違うようで、何か見てはいけないような。というか、私は今まで学校にいたような気がする、いやいた。
そうだ、倉庫にいたんだ。倉庫で頭が痛くなってそれで…。思い出せない。学校から帰った覚えがない。どこにも何にもない。もしかして夢だったのかな。そんなことを思いながら、私は腕を伸ばして伸びをした。腕が肩上にくるところで自分の手首が赤く汚れていることに気付いた。
なんだこれ。なんでこんなのついてんだ。
急に頭が重くなる。何か嫌なことがあるような感じに、辺りを見回して何かを探す。
「押入れ…」
不意に口走って、自分は不思議に思った。
押入れ、なんでそんなことを言ったんだろう。私はこの嫌な感じをなくすために、そして口走った意味を見つけるために押し入れに手をかける。
そこにあったのは。
赤黒く染まった制服と倉庫で手に取った包丁と日本刀が上に置いてあった。
「ひぃっ!」
思い出した、そうだ思い出した。
私は、応接室で人を切った。あの部屋にいた、教頭先生といじめっ子の一人を。
あのいじめっ子の声がした部屋で、あの子は
強姦されていたのだ。そして先生を切った。
そこから意識がなくなって。
起きたら血塗れで部屋に倒れてて、驚いて服と包丁と刀を押し入れにしまって気絶したんだ…。
なんで、なんで、こんなことに。
私はなんで二人を切ったんだ。
いや、夢だ、これは夢だ、夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ!頭の中で思うが目の前の物は消えない。そんな光景に絶望した時、部屋の扉が開いてお母さんが血相を変えて入ってきた。
私はとっさに押し入れを閉め手首を隠す。
「あんた!聞いた?学校で何があったか?」
「えっ!?……何かあったの?」
「あんたの学校で殺人事件だって、それも今日!先生と…子ちゃんも殺されたって…」
え…あの子も。あのいじめっ子も?………
なんで、なんで私は聞いてない、何も覚えてないし、私は斬ってない。
それからお母さんからいろいろ話されたが頭の中に入っては来なかった。話の最後の。
「とにかく、明日から学校休校になるって。何かあったらすぐ言いなね」
といってお母さんは部屋から出て行った。
ところ変わってここはガラクタが山のように連なるどこかの場所、そこでは制服を着た女の子と、赤い髪でボロボロの宇宙飛行士のジャケットを着た少年が神妙な顔持ちで女の子の話を聞いていた。
「そこからです、あの悪夢が始まったのは」
「悪夢と言うと?」
「人斬りです」
「人斬り?」
「はい、あの日から真夜中になると包丁を手の取りたくなって、しょうがなくて、何度我慢しようとも持ってしまうんです。持ってしまうともう取り返しがつかない。夜な夜な歩き回ってどこかの誰かを斬ってしまうんです」
「それで悪夢で、人斬りか…しかしなんで包丁が?妖刀でもあるまいし…」
「はい、それで私この悪夢を止める方法を探していたら、本を見つけまして。私が持った包丁はもとは日本刀から作られた物だそうです。日本刀の刃を三つに割ってそのうちの一つから作る包丁。私が持った包丁の材料が妖刀と言われる物だったそうです。」
「そんなことがあるのか…」
「ええ、あるんです」
「………でその悪夢は解けたんですか」
「いえ、でも大丈夫です」
「大丈夫とは?」
「諦めたと言いますか、私この妖刀の責任を取ることにしたんです。この包丁を何処かに落として誰かに拾わせたとしたらその人が大変だ、だから私が持って誰の手にも渡さないことにしたんです」
「そうですか…なら、いいんです。帰れる場所を教えましょう」
「良かった!私心配だったんですよ、夜に歩いていたら急に水の中に足を滑らせたら、こんな不思議な場所にいたんだもん!」
「ははは…そうですよね、やっぱり思いますよね」
「そうですよ、こんな場所もう早く出たいくらいです。早く場所を教えてください」
「わかりました、わかりました。あの、最後に二つだけ聞いてもいいですかね?」
「年齢と体重以外なら良いですよ」
「ああ、いや、そんなやましいことじゃないんです。その、あなたをいじめてた子の名前を教えてもらいたいんです」
「いじめた子のですか?…子と…子と…子と…子と…子ですね」
「…そうですか、あともう一つだけ。なんでその子たちを斬ろうと思ったんですか?」
「はい?」
「とぼけたって無駄ですよ。僕"こんなところ"にいますけど一応新聞は読むんですよ。ここ最近の」
「……」
「近頃池に読んだ新聞を捨ててる人がいるんでそれを読むんですけどね。合ってるんですよ、最近殺されたった高校生の名前と」
「……たまたまじゃないですか」
「そうですか?いや、僕はたまたまじゃないと思いますけど、こんな殺された名前5人があなたの言った5人とピタリと合うなんて結構な確率ですよ」
彼女は口を閉ざす。
「あなたその力、自分のために使ってるでしょ」
そう言った瞬間彼女の顔が変わる。
ため息をつきながら僕を睨みつけてくる。
「いつから気付いてました?私が自分のために斬ってるって」
「自分で責任を持つ辺りですかね。どうせこんな人がいないところ話してしまえば、出て行くのにわざわざ自分で持って行くところとか」
「アッハハハハハハァ!そうですよね!わざわざ持っていきませんよねこんなの!」
彼女は笑いながら話を続ける。
「私ね、力が欲しかったんです。悪を倒す強い力が私を虐めたり、私を虐げたり、私を助けないような悪をね…そんな時これに出会ったんです。この妖刀に」
彼女は懐から包丁を取り出して頬擦りをしている。
「これに出会ったときは最高でしたよ、気づいたときは地獄でしたけど、ウフフ!これさえあれば復讐できるこれさえあれば邪魔なものを消せるってね」
「だからって、こんなことしなくても…」
「だから⁈貴方にとってこんなことがだからで済むんですか?人が殺されそうになったり、生活を犯されているのに!だからにするんですか?」
「でも、人を殺して良い理由にはならない!」
「そうですか。貴方には私の考えがわからないんですね。…………貴方を斬ります。まぁ、本心がバレたら誰でも斬る予定でしたし」
来る、これから人斬りが来る!
身体中の神経を研ぎ澄ませ、彼女に最後の説得をした。
「まだだ、まだ戻ってこれる!もうこんなことやめるんだ!」
だけど、もう遅かったみたいだ。
彼女の目は血に濡れたように真っ赤に染まっていた。体はだんだんと折れて行くかのような音を立てて変わっていきがっしりとした男の体になったあと変化が止まった。
「ハァァァ……マタ……ヨミガエッタゾ…マタ、マタ、マタ……」
こいつが、人斬り。妖刀についていた、大昔の人斬り。
「オマエカ?…オマ…エヲ………キレバイイノカ?……マァイイカ。キレバ…オナジダ
、キレバ、フタツニナル。フタツニナレバ、イイ!、モット、モット…キリタイ、キリタイ、キリタイ!!」
ギャオーーーウと獅子のような大きな雄叫びを上げてこちらを見てくる。
喋れるのか?意思があるのか?とにかくこの場でどうするべきか考えろ…考えろ!
まずは、対話してみよう。そう思い対話を心がけた。
「なぁ!おい!おまえ!おまえの名前はなんだ!」
「ナマエ?…オレノ…カ?オモイダセン…………オレハ……ナンダ?」
名前がわからないのか…、だけど対話できている。口調も落ち着いてきているしこのまま落ち着かせるのも良いかもしれない。落ち着いたらその瞬間に持ってる包丁を叩き落とす!
「名前がわからないのか?じゃあなんで人を斬るんだ!」
「ヒト……キル。ソレガ……シ…メイ……。
オレガ………キルノ……モッタヤツ………イヤガル………ダ…ケド…オナゴ、ヨロコブ。
ダカラ…………………オマエヲキルンダァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
対話失敗!ダメだった。絶対に切り掛かって突っ込んでくる!
瞬きをした瞬間人斬り(この時そう呼ぶことにした)の姿が消える。
どこに消え、そう思った時僕の左斜め前にどこで拾ったのか日本刀を片手にして僕の胴を切り掛かってきていた!
僕はとっさにガラクタな山から鉄パイプを拾い上げ刀と鉄パイプが十字にぶつかる体の前に縦に構える。
ガコンッ!と鉄のぶつかり合う音が鳴り響く。
鉄パイプを見るとあと数ミリのところでパイプが切れてしまうところで止まっていた。
あぶっ、ない!
瞬間人斬りは反対の手に持っている包丁で斬りかかる。
ぼくはガラクタの山を転げ落ちるように斬撃を躱した。
地面についたところで体勢を整える。
あいつなんて速さだ、一瞬見えなかった。
見えない速さの攻撃にパイプの厚さギリギリまで切り落とすぐらいの力。
まずいな。いや、使うしかない。
僕は右手を掲げて天に向かって叫んだ。
「来い!星の繋ぎ手!我の元に繋いで輝け!」
叫んだ瞬間一筋白い輝きが稲妻のようにギザギザの軌道で僕に向かって空から降り注いできた。
僕はそれを右手で受け止めるように握り込む。
眩い光で辺り一面が白い光に包まれる。
「ギャア!ナンダ!ナンダ!ナンダ!ミエナイ!ミエナイ!」
僕は閉じた目を開き右手の"剣"を構える。
右手には柄から刃まで黄金に輝く星のような剣を持っていた。両刃で刃には星座を象ったような絵柄が刻印されている黄金の剣。
これが僕の力、僕の、この世界に選ばれた力だ!
意味がわからないという読者諸君、もうちょっと待ってくれ、説明は後にする。これから僕がかっこよく敵を片付けてしまうから。
そしてこれがどんな"物語"なのか教えてあげよう!そして、まずは話を進めよう!
「さぁ、こい!人斬り。僕が変わりにお前の胴をぶったぎってやるよ!」
僕はこえを張り上げ人斬りに向かって叫んだ。人斬りは赤髪の少年の挑発に乗り、
叫びながら突っ込む体制をとった後僕の視界からかすかな砂ぼこりをあげてきえてしまった。
あの人斬りの動きはとても素早い、正直星の力を使っても姿が見えないほどに。
だが、あんな奴にも弱点はある。さっきの一撃をもらって気づいてしまった。
人斬りの叫び声が一気に近く聞こえる。
あいつの弱点…それは…
「ガギャアアアアアアアアア!1!!!!」
お前が人斬りだということだ!
姿の見えた人斬りの左手に持った刀が薙ぎ払われる瞬間、僕は両手に握った剣で刀を上からたたきつけた。人斬りの刀は真一文字の軌道をそれ、地面に斜めから食い込むように突き刺さってしまった。
人斬りが自分剣の剣が突き刺さったのと、驚いたその時。僕は剣を下から上に向けて振り上げ、人斬りが持っている包丁を弾き飛ばした。
カキィン!と辺りに金属音が鳴り響く。
包丁が人斬りの手から離れたあと、人斬りの体はだんだんと、普通の女子高生のすがたに縮んでいった。
彼女が前のめりに倒れるのを見て、僕は呼吸を整える。
「とりあえず。片はついたな」
はぁ~息を吐くのと同時に体が脱力していくのが分かる。
危なかった、死ぬかと思ったぁ、でもさっきと同じ攻撃でよかったな。
もし、縦に斬られていたらたぶん死んでたよな。とりあえず無事で何よりだ。
でも‘‘僕の記憶に‘‘関することは、なしか。はあ~あ困ったなあ。
そう、説明するがこれは僕が主人公の物語、‘‘記憶を亡くした‘‘僕が、時間のねじ曲がった「鏡の世界」で自分を取り戻す物語。今回の物語はそのほんのひと欠片だ。
………………………………………あぁ!そうだ。もう一つ重要なことを忘れていた。
僕の名前だが、僕は「レオ」て名前なんだ。今度鏡の世界に行くようなことがあったら、覚えておいてくれ。まぁ、これを書いている僕が覚えているかどうかわからないのだけれど。
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます