飛行するものの音

白い影に青い線あるいは 点滅する小さな灯り

空の上を飛んでいく 空の彼方を飛んでいく 音もなく静かに

そう思っていたけど 音はするよと君はいう

南の地で見た戦闘機は 聴覚も視覚も打ち消す 圧倒的

ここで飛んでいるものは 音がしないと思っていた

ちゃんと音はするよと君はいう

そうか自分はしっかりした壁と窓に守られてそんな音も気付かずにいた

夢を彼方へ運ぶ 日々の暮らしをむしばむ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る