第38話 マルチーズのボス争い4 守られましょう

マル美ちゃん 生後9か月、中身は大人女子。

       美人!だが、お腹が弱い。

わん太君   生後7か月、見た目も中身もお子様。

       マル美の下にいる事に納得できていない。


前回、マル美ちゃんとコミュニケーションをしたので(2時間程)

今回、わん太君とコミュニケーション。

目的は、わん太君のボスになりたい野望を挫く事。


わん太君が部屋に入った時、我が家のハスキー姉さんは静かに挨拶した。

わん太君のお顔は真っ青!ウンウン、怖いね~( ̄▽ ̄)

実は、前回マル美ちゃんが来た時、2頭は舎弟関係を結んでいた。

結果、初対面のわん太君に向かって、ハスキー姉さんは、こう脅している。

<マル美に暴言吐いたら、私が締めるわよ?>(無音の犬語で)

マル美ちゃんは自分より弱い!と思っていたが、

バックに怖い怖いハスキー姉さんがいる事を知ったわん太君。

マル美ちゃんに負けてると思わないかい?

まずは、犬社会では上には上がいて、

力でも、マル美に勝てないと判らせる。


続けて、私がわん太君を「服従抱っこ」する。

抵抗するわん太君。ふむふむ、人を甘く見てますな。

そこから、もっと強制力の強い「服従ねんね」へ。

怖すぎて、ちびるわん太君。そこもマル無視。

「犬は下!」と強く言った所でフリーズ。

はい、手を放しても動かない。

ヨシヨシ、よ~く頑張った!と褒めて、飼い主さんへ。

飼い主さんも「服従抱っこ」と「服従ねんね」が、

出来るようになった所で、解放。

わん太には、「犬は飼い主に絶対服従」と身体で教える。

つまり、飼い主が「わん太はマル美の下」と言えば、

飼い主の言う事は絶対。

わん太君に文句があろうが、従わなければならない。

ということで、人社会のルールでも、

わん太君が家族の1番下なのは、絶対命令だと判らせる。


この時点で、かなりビビッているわん太君。

家の中では強い(と思っている)わん太君でも、

外では全く通用しない事を思い知る。


最後に、群れのボスとは何だと思う?と問いかける。

「わん太君は、ボスは強いものがなると思っているけど、違うよ。

 ボスとは、下の者を守れるものがボスだよ。

 力だけじゃない、知恵も必要。

 わん太君がボスになっても、マル美ちゃんを守れない。

 マル美ちゃんは、わん太君を守れる。

 身体が弱くても、知恵がある。

 バックに強いハスキー姉さんもついてる。

 そこが違うのだよ。君はボスにはなれない。


 わん太君、ボスに守って貰えばいいんだよ。

 マル美ちゃんが守ってくれる。

 お母さんも、お姉ちゃんも、お兄ちゃんも守ってくれる。

 みーーんなが、わん太君を守ってくれるよ。

 頑張らなくていいよ。」


わん太<・・・・グダグダでもいい?>


グダグダ?なんでグダグダ?と思いつつ

「いーよいーよ!グダグダでいいから!

 みんなに守られるわん太君でいいよ。」


<そっかー>

ここで、わん太君の野望は半分くらい消滅( ̄▽ ̄)  続く


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