第11話 海 その2
あっという間に夜を海辺で迎えた俺と妹。
俺はパーカーを着て、ズボンの水着だ。
月明りに照らされた海と漣の音が聞こえる。
俺は落ち着いた雰囲気にしばし足を止め、海辺であぐらをかく。
妹は何も言わず、俺の隣に体育座りする。
俺が「綺麗だな」というと彼女は生返事する。
数秒経って、妹の頭が俺の肩にもたれかかる。
少しどきりとする。
俺がゆっくりと視線をやると、彼女はすぅすぅと寝息を立てる。
月明りに照らされた胸の谷間が静かに上下して、俺はその姿に鼓動が高鳴る。
妹なのに、可愛いじゃないか。
俺は妹の肩を優しくつかみ体全体を揺らす。
眠そうな眼をこすりながら彼女が起きて歩く。
妹が俺のパーカーのはしっこをつかみ、一緒に歩く。
妹がおんぶといったので俺は仕方なく、おんぶする。
いろいろな柔らかさとそして女性の肌にじかに触れる体験をしてもんもんとしながら俺は妹は家族だと自分に言い聞かせて、家へと帰る。
今でも月明りの下、妹をおんぶして帰ったことはまるで昨日のことのように思い出す。
たまにはこういう家族の想いでも大切だよなぁとおもった。
なお妹の課金癖はいまだになおっていない。
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