第10話 海 その1
俺は妹と海に来ている。
眩しい太陽。
白い砂浜。
青い海。
俺と妹はこの海ではしゃぐために来たのだ。
他の奴らを呼ばないのかって。
それ以上は言わないでくれ(涙目)。
俺は課金ばかりする妹をお小遣い上げる代わりに一緒に海へ行こうといったのだ。
最初こそ気乗りしなかったものの、海に来た彼女は上機嫌だ。
かき氷や焼きそばを食べる。
当然彼女は水着だ。
紫色のビキニ。
とてもよく似合っている。
なんか妖艶な魅力と言いますか。
ていうか、家に一日中引きこもっているのになんだそのプロポーション。
潮風に黒髪をなびかせるその様はテレビに出てもおかしくないだろう。
ヤンキーに絡まれたら助けて、ポロリがあったらいち早く拾い、砂の城を一緒に作り、自慢げにふんすと鼻を鳴らす彼女を微笑まし気に見つめる。
胸の谷間が実に眩しいぞ妹よ。
とても楽しい夏だった。
友人に気を遣うよりよっぽど気持ちが休まるというものだ。
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