廃課金妹 ~ガチャのために彼女は何でもする~
ビートルズキン
第1話 ハグ
リビングで俺の妹は自室でスマホを弄っている。
ピンクと白の縞々パジャマ。
ベットに寝そべっている。
なんでそんなことが分かるかって?
部屋に呼ばれたのだ、妹に。
「おい、サヤ」声をかけると、妹はゆっくりと振り向く。
「あ、来たの。お兄ちゃん」
「ノックしたぞ、一応」
「ん……ちょっといい?」
「なんだ?」
「おこづかい……ちょうだい?」
「いくらほしいんだ?」
「い……一万円……」
「ほう……その対価は?」
「ハグ……」
「ふむ」
妹の華奢な体を抱きしめた後、俺は妹に一万を渡す。
「これで推しの☆5を引き当てて見せる……よし、こい!」
たぶん、一万で当たるなら苦労しないと思うんだけどな。
おれはそう思いながらそっとドアを閉じた。
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