文書ロイドに『ゴール』はない!【文書ロイドシリーズ短編(対談記事風味)】
春眼 兎吉(はるまなこ ピョンきち)
文書ロイドに『ゴール』はない!
【記事見出し】
文書ロイドに『ゴール』はない!
【記事タイトル】
MUST
【記事本文】
自分の考えた
だが、それを可能にする
ところが、その
この騒動の
これは、文書ロイドの
※なお、記事の形式は氏の希望で当記者との対談形式とさせてもらった。若干の読みにくさはご容赦願いたい。
■孤独な作家の魂に寄り添う最後の砦
▼ヤスフミ
に、しても、よく私に直撃する気になったねぇー、ワケが知りたいねぇ。
▼ミツコ
私は企業にとっての
▼ヤスフミ
ミツコさん。君はなかなかに面白い
▼ミツコ
▼ヤスフミ
そうだったねぇ。失礼。では、答えようか。もともと私が文書ロイドを作ろうと思ったキッカケというかコンセプトが『孤独な作家の魂に寄り添う最後の砦』なんだよぉ。私の大切な人がそれでずいぶんと苦しんだからねぇ。
▼ミツコ
ゆえにAIの搭載は
▼ヤスフミ
そうそう、理解が早くて助かるなぁ。そこで問題になったのは、文子のAIが優秀すぎたのと、ユーザーに対する忠誠心……まぁ、
▼ミツコ
▼ヤスフミ
文書ロイドが初めて起動した際に、すぐ近くにいる人間を『大事な人』と認識し、献身的に尽くすようにするシステムさ。というかまんまヒヨコの刷り込み生態なんだけどね。システム名称もまんま【
でもこの機能が問題の大半を占めているので、【刷り込み機能】がAIの
でも、まぁ、安心して。すでに世に出た『文子PROシリーズ』に関しては、AIの搭載を凍結する気はないから。なんたってアレには【刷り込み機能】は搭載されてないからね。君の相棒の件も心配無用ということさ。
▼ミツコ
ギクっ!……痛いところを突きますね。
▼ヤスフミ
私を誰だと思ってんの?『文書ロイドに関する事柄』ならほぼほぼ全て
まぁ、最初のコンセプト『孤独な作家の魂に寄り添う最後の砦』から多少離れてしまうのは
■読者目線:文子は読書のあり方さえも『アップデート』する。
▼ヤスフミ
さて、では、その『別ルート』となる、今後の文子シリーズの
▼ミツコ
やはり作家救済に特化するのですか?
▼ヤスフミ
そこは、ちょっとちがってくるかなぁ。とりあえずは『文子Ver.2.00シリーズ』では『作家の妄想を文章化する』という機能『のみ』に特化する。まぁ、こう言っては申し訳ないけど、ユーザーを使った
▼ミツコ
でもそれではやはり作家に対してのアプローチになりませんか?
▼ヤスフミ
そうそう、だからそこに既存の
■最後は全人類が意識を共有化することになる。
▼ミツコ
かなり大胆な構想ですね。しかし、それが実現されれば、人類の読書感覚が大きくかわるでしょう。
▼ヤスフミ
でしょー♪でも私はさらにその先も見据えているよ。最終的には人々が自分の頭に湧いた妄想、つまり物語を持ち寄って交換する未来も構想している。そのためのネットワークというか受け皿というか共有コミュニティ的な電子空間を、まぁ、『ゲーム』という媒体に過ぎないけど、準備している最中だからね。
そして、物語の交換という形が出発点とはいえ、こういうふうに人類が頭の中身を【
▼ミツコ
大層な妄言を繰り出しましたね。もはやSFですよ。
▼ヤスフミ
『
▼ミツコ
けっこうかかりそうな気もしますけど。
▼ヤスフミ
まぁ、それは、おいおいとね。いつの世も技術の進歩には時間がかかるものさね。でもまぁ、これだけは言えるな。
文書ロイドの進歩に『ゴール』はないとね。
にこやかに語るヤスフミ氏の瞳は少年のような純粋さでキラキラと輝いてきた。ゆえに、分かったような気がした。文書ロイドの技術はいまだ発展途上なれど、この男に任しておけば人類の進化にさえ多大な影響を及ぼすだろうという、当記者の
それが良い影響か悪い影響かは分からないのだが。
▼詠原 見尽子(よみはら みつこ)
週刊醜文の元記者。卓越した直観力による真理の見極めぶりから『
▼創文 康文(そうぶん やすふみ)
我が国内で作家の孤独支援と文書作成の補助を目的に造られた『
完成した記事を見て、
「まったく、喰えないオッサンだったわよ」
「だいぶまいってるよね
我が相棒たる文書ロイドPROのB2が心配気に相づちをうつ。
「な~んかっ、
「実際、僕は相対しなかったけど、そんなに『ヤバい』ヤツだったの?」
「だって、別れ際に『完成した記事の確認はいらないよぉ♪こう見えて
「でも、MUST
「当たり前でしょ! 私は『だれかのためになる記事』や『社会のためになる記事』を作るのが好きなのに、コイツら放っておくと『社会のためにならない』ような気がヒシヒシとするのよ」
「大層な自信だね」
「そう
ここは都内にあるMUST
「やぁ~ぱり、
「いいのですか、そのように楽観的に構えていても? 彼女、諦めていません。絶対また
「そんなに怖い顔しなくて良いよマーク。まぁ来たら来たで、『対処』すればいいだけさ……そん時は『消せ』ば良いよ。
「かしこまりました。では
「よろしくねぇ~♪」
退室する自らの右腕たる文書ロイドPROのマークをヒラヒラと手を振って見送るヤスフミ。その顔は
「いいじゃないか、抵抗勢力があったほうが、世に対する定着効果も増すというモノだ。だが覚えておいてよ見尽子……………私の
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【完結】文書(ぶんしょ)ロイド文子シリーズ原典『サッカ』 ~飽和(ほうわ)の時代を生きる皆さんへ~ 俺は何が何でも作家になりたい!そう、たとえ人間を《ヤメテ》でもまぁ!!
の拝読もヨロシクお願いします
文書ロイドに『ゴール』はない!【文書ロイドシリーズ短編(対談記事風味)】 春眼 兎吉(はるまなこ ピョンきち) @harumanako-pyonkichi
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