なりたくない

あかな

ならないために。

生きていれば歳をとる。それは自然な事。時間を拒むことは出来ない。


接客を仕事にしていると「人間」を見るのが癖になる。「タチが悪そう」とか「面倒くさいタイプ」か判別出来るようになる。

不動産等の専門的かつ高額な取引をしている人は別かもしれないが(当事者より専門知識のある代理人が相手になりそうだから)、

小売系の人にはわかってもらえる話だと自信を持って言える。


「タチが悪そう」は主にクレーマー。

些細な事で怒り声を荒げ、自分の主張をまくしたてる。

お客様に不快な思いをさせたならお詫びは必要だ。それは当然。ここでの問題は基準。

ざっくり言えば「多くの人にとって不快」と「個人的に不快」の違い。

露骨に言えば「わがまま(身勝手)」。

ただし言ってる当人はわがままだ身勝手だという自覚がサッパリ無し。

「自分が正しい!」の認識で騒ぐのがパターン。「店長を呼べ!」「責任者をだせ!」

は決まり文句。

「店側の不作法や不備に意見をする」のは

権利でしょう。一方で自分が他のお客に迷惑をかけている事には全く気がつかない。

自分ひとりで対応し、終わって次のお客様にとりかかった際に「大変だったね」のお言葉をもらったときは思わず苦笑いが出てしまった。「ありがとうございます」が「お待たせいたしました」より先になった。


「面倒くさい」は主に時間がかかるタイプ。

説明しやすい例として支払いの時にもたもたする場合をあげます。

電子マネーが普及した今では「ピピッ」と

済ませて終わり、お客様だけでなく店側にも

ありがたい流れが出来ている(特に混んいる時には)。

なので多くの人は電子マネーを使うなら支払いに時間をとられる事は無い…と想うでしょう。しかし相手によっては時間かかるんです。

「カードが見つからない」は序の口。

「ポイントの説明をしてくれ(後ろは長蛇の列)」「チャージしたいから待っててくれ(後ろはやっぱり以下略)」。

『「チャージしたい」は仕方ないのでは?』

と考える方もいるでしょう。

しかし「チャージが終わったら並び直して下さい」に対して「このまま(次の客にかからずに)待っててくれ」との要望は飲めません。混んでいればなおさらです。

それを言うとどうなるかはまあ……って感じで。

蛇足ですが現金だともっとです。


年配の人だけが問題ではありません。

年齢あまり関係無いんです。

老若男女問わず(ついでに国も)、残念な人がいます。

客商売をしていて気づいて「ああはなりたくない」「ならないためにどうするか」を考えた結果物語を作る事に。


これが唯一の手段ではありませんが

自分には他に無かった。

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なりたくない あかな @koubai_1024

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