天文13 星変393年

393 年 2 月,尾宿びしゅくに超新星があらわれた。9 月に消えた。「えんに戦乱あり」のきざしとされた。394 年 4 月、月が尾宿で木星を覆った。「飢饉があり、燕が滅ぶ」兆しとされた。

395 年、慕容垂ぼようすい慕容宝ぼようほう拓跋珪たくばつけいを攻撃させるも大敗。死者は数万にも及んだ。396 年には慕容垂が死亡、間もなく中山ちゅうざんが陥落した。


394 年 10 月、金星が斗宿としゅくで木星に並んだ。「飢饉や内乱がある。斗宿はえつの領域である」とされた。

397 年、王恭おうきょうらが王国宝おうこくほうの罪を挙兵の上訴え、朝廷もそれに応じ王国宝を殺した。このあと、水害が連年発生、民は飢えに苦しんだ。


395 年 6 月、火星が天囷てんかに入った。「天下が飢える」兆しとされた。7 月には金星が太微垣たいびえんに侵入。「國に憂いあり、昼に見えるのは騒乱勃発の証」とされた。9 月には彗星が尾をひらめかせながら東南に向かい、女虛じょきょを経て哭星こくせいにいたった。「彗星が見えたとき、三年以内に亂臣が生じるも公開処刑される」とされた。12 月には月は楗閉けんへい東西咸とうざいかんの領分を侵した。「楗閉は心・腹・喉・舌を指す。東西咸は陰ながら策謀が動いている証である」きざしとされた。

このとき、王国宝が権勢を握っていた。396 年 9 月に孝武帝こうぶていが死に、397 年に王恭らが挙兵、朝廷は王國寶、王緒おうしょを殺した。また連年水害が起こり、各地で動乱が起き、民が飢えた。




太元十八年二月,有客星在尾中,至九月乃滅。占曰:「燕有兵喪。」十九年四月己巳,月奄歲星,在尾。占曰:「為飢,燕國亡。」二十年,慕容垂遣息寶伐什圭,為圭所破,死者數萬人。二十一年,垂死,國遂衰亡。

太元十九年十月癸丑,太白犯歲星,在斗。占曰:「為飢,為內兵。斗,吳、越分。」至隆安元年,王恭等舉兵顯王國寶之罪,朝廷赦之。是後連歲水旱民飢。

太元二十年六月,熒惑入天囷。占曰:「天下飢。」七月丁亥,太白入太微。占曰:「太白入太微,國有憂。晝見,為兵喪。」九月,有蓬星如粉絮,東南行,歷女虛至哭星。占曰:「蓬星見,不出三年,必有亂臣戮死於市。」十二月己巳,月犯楗閉及東西咸。占曰:「楗閉司心腹喉舌,東西咸主陰謀。」是時王國寶交構朝政,二十一年九月,帝崩,隆安元年,王恭等舉兵,而朝廷戮王國寶、王緒。又連歲水旱,兼三方動眾,民飢。


(宋書25-4)




王国宝そこまで大物じゃねぇー、だろっ!!!

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