荒音 ジャックのゴール

荒音 ジャック

ゴールがあるかも解らない

 ゴールって言うと、色んな意味がある・・・・・・

例えば目標達成した時、何かをやり切った時、辛いこと乗り切った時とか、色々あるし、人生のゴールと言うのもある。

 俺は、未だに自分のゴールがあるのかも解っていないし、自分に取っての目標がゴールだと思った事もない。そもそも目標にどれだけ近づけているのかすらわかっていない。だから・・・・・・今までの道のりを振り返ってみた。

 かれこれ、20年以上生きてきた・・・・・・そして、今日に至るまで自分のゴールが見えたことは無い。

 そもそも俺は、16歳のある時が来るまでずっと迷子だった・・・・・・何になれるのか? 何になりたいのか? それすらも解らず、どこに行っても馴染めず、何をやっても長く続かなかった。

 人生という道で例えると、自分がどこにいるのか? どこに向かえばいいのか? どこに進んでいるのか? いやそもそも立ち上がって歩いているのか? それすらも解らずにただただ16年という時間が過ぎていった。

 そんなある日、高校1年の3学期・・・・・・友人もまともに作れない俺は、漫画家志望のクラスメイトと仲良くなったのがきっかけで作家という目標を見つけた。

 その時・・・・・・初めて歩きだした実感を得ることが出来た気がした。その漫画家志望の友人とは学校でいつも作品のネタ談義で熱くなったのはいい思い出である。

 そんなある日、友人の誘いで専門学校のオープンスクールに行った。そこはノベルの学科もあったため、友人も知り合いがいれば気持ちが楽になるというあったのだろう。

 だが・・・・・・友人は高校卒業後にその学校へ進学したが、俺は進学せずに卒業後は社会人になった。

 なぜ俺は進学をしなかったのか? それは、オープンスクールの時に自分が仮に進学したとしても、作家になれるという未来が見えなかったからだ。

 人生の選択肢と言うのは必ずしも自分が選びたい物を選べるとは限らない・・・・・・それが現実であり、現実主義者である俺はその現実を受け入れるのに何の苦もなかった。

 卒業後に社会人になった俺は、社会の波に揉むに揉まれた。体も壊したし、精神的にもおかしくなるのも経験した。

 転職の際に、自分の時間を持てる職に就こうと思った時は、自分がもう迷子でなくなっていたことを強く実感できた。

 転職後・・・・・・俺は作家志望という目標に向かって進み続けていた。だが、それが仮にゴールだとしてもゴールはまだ見えない。

 そして、新型コロナウィルスによるコロナ渦が・・・・・・俺に新たな目標を持たせた。

 それは、You tubeで配信者になろうという目標だった。社会人で作家志望で配信者とか・・・・・・もう滅茶苦茶だし、何より傍から見れば馬鹿げた目標だろう。

 ただでさえ本職と執筆活動で忙しいのにYou tubeで配信活動とか俺は何になろうとしているんだ? 目標が増えた時に俺はそう思った。

 それでも、人生の迷子で16年という空虚な時間を過ごしたことを考えてみれば、いっそのこと大きなものに挑戦した方がいい気がした。

 やるだけの価値はあるのだろうか? そんな疑問は「やらずに後悔するならやって後悔しろ!」の精神で吹き飛んだ。

 カクヨム作家ゲーム実況者・・・・・・それが俺の目指すゴールなのかは解らないが、答えを知りたいなら答えにたどり着くまで進むしかない。

 だから俺は進む・・・・・・自分の知りたい答えを見つけるために、ゴールか解らない目標に向かってただただ進む! 俺はもう迷子ではないのだから・・・・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

荒音 ジャックのゴール 荒音 ジャック @jack13

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ