第29話
ん……どうゆうことだ?村を救ってほしいだと……!?
「それはどうゆうことなんですか?」
この村の過去のことなんて知らない。そのためいきなり言われてもわからないもんはわからない。
村長はそれを聞くと悩みだす。
「まぁ知らない人も多くいるからのぅ。しかしここの近くやとほとんどが知ってると思ったんじゃが。説明するとなぁ。ここ最近エルフ達を拉致しようとしてくるのがいるんじゃ」
ん…!?
ちょっと待て!?エルフを拉致するだと…?
「拉致ですか…?」
「そうじゃ。人間達がエルフ達を拉致してくるのをなんとか毎回、全部阻止しているのじゃ。」
人間達か。多分さっきの会話からだとそれも一部の特定の人達なのだろう。そうじゃなかったら知らない人もいるっておかしいからな。
しかしその理由って言うのはわからないな。
「その人間達ってなんで拉致なんかするんでしょうか?」
「あまり詳しくは知らんのだがエルフの美貌や生きる年数が多いからじゃないかの? 前まではこんなことはなかったんだがあの日を境に変わってしまったんじゃ」
「あの日? あの日って何があったんですか?」
それを言うと村長は空を見上げながらため息をしだす。
まるで思い出したくもないような雰囲気だ。
「そうだのぅ。教えるべきじゃな」
そう言うと村長は語りだした。
内容は、エルフは人間達ともある時まで仲良い関係を気づいており貿易関係を結んでいた訳でもないのだが、あえば歓迎するぐらいの仲であった。
しかしある日、人間達が武器を持ってやってくる。最初は何事がと思ったが『王の命令でお前達を拉致する』と言い出したのだ。しかし思った以上エルフ達が強かったのか追い返すことに成功し、また次の週もさらに次の週も同じことをいっては拉致してこようとしてくると言った内容であった。
「そういうことがあったんですか……」
「そうじゃのぅ。そのためお主の力が必要になるのだよ」
俺もこんな話を聞いて逃げ出すほど心無いやつではないからな。
それに人間達の場所にも行ってみたかったし。確かにきついかもしれないができるだけ力になりたい。
「わかりました。力になります!」
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