第24話


 数日後



「ふぁぁぁ」


 朝早くに起き出す。あれからは特に何もない生活である。


「今日は異世界に行こうと予定していたんだよな」


 手を当ててぼやきながら。

 そしてベットから身体をおきだすと体を伸ばす。


「しかしアラームなしの方が気持ちよく起きれるよな」


 アラームなしのスッキリ感はいつになってもやめられないものである。まあ学校の時はアラームが基本なんやけどな。


「まあそれはさておき、異世界に行ったとしたら何をするか考えるか…」


 前は確か、モンスターにやられそうになったけどなんとか倒せたんだっけ?あとステータスがそこそこ強くなったはず…


 ってことは、モンスターと戦ってばかりだと異世界に行く意味がないよな。ステータスが上がったとしても現実世界では使う場面なんてないからな。


 そうなると…やはり村みたいな場所を探すしかないか…


「ちょっと待てよ…そう言えばガチャ引いてなかった…」


 以前、ガチャの条件が揃った所でやめているはずだ。


 なら、ガチャを引いてから村探しに行ったほうが安全ってことか?


「ガチャを引いて、とりあえず村探しをするってことにするか!」





 ◇




 そして異世界に到着。

 前と同じで眩しい光とともに草原につく。



「ついてしまったか…今でも異世界と言うのは信じられないな」


 まだ実感は湧かない…異世界なんてほぼこないような物なのだからこれがごく普通だと信じたいな…


 まあそんなことはどうでも良いのだが…


「まず異世界に来たからはガチャを引く。これがワイの予定だ。」


 いつ引いても同じもんなら早めで引いておくのが基本だろう。


 そう思うと…


「ガチャを一回引きます!」


 草原の中でたった一人で言う。

 これが現実やったら白い目で見られたことだろう。


(わかりました)


 そうナレーションが言うと空中に浮かんで現れる。


 そして俺はそれを引く。


 手に取りゆっくりと中身を確認するとそこには【言語理解】と書かれていた。


「言語理解か!これはかなり当たりではないだろうか?」


 言語理解とはその名の通り、全ての言語を習得することができるということだ。

 この言語理解は住民とコミュニケーションをとるには必ず必要である。


「まじでデカいぞ!これがなかったら全てが始まらないところだった…」


 とりあえず村探しとか言っていたが言語が理解できなかったら情報も手に入らない。


「よし!これで後は村を探すだけやな」













  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る