神か悪魔 ~Gesandter der Dämonenwelt~
后令寺翔妃
Grimoire 00:Vorwort
神が創りし理想郷。
あらゆる種族が共に手を携えて生きる地上の楽園。
此の争いの無い世界を神の名代として管理するのが天界の女帝と太陽神を両親に持つ熾天使ルシフェルを頂点とする天使達である。
今、神に準ずる力を持つとされる天使達の鉄の結束に綻びを生じさせる程の強大な魔力が迫る。其れは神の子ルシフェルでさえも気付く事が叶わない闇の力だった。
Sankt engelburg:ザンクト・エンゲルブルク( 聖天使の城 )。此処は天使長を務める熾天使ルシフェルの居城である。彼女は日課である神への祈りを捧げていた。
そんな時。
熾天使ルシフェルの前に突如ミカエルら12人の大天使が現れた。
ルシフェルは事前に彼等の魔力を察知していたので、其の事自体は別に驚きはしなかった。しかし、彼等は転位で現れるや否やルシフェルに攻撃を仕掛けた。完全に不意打ちであり、攻撃されるとは夢にも思わなかったルシフェルは致命傷とも言うべき手傷を負う。彼女は残りの力を振り絞り、聖魔法の追跡も痕跡も追えない転位で其の場を逃れた。
転移先の深い洞窟の奥で彼女は己に治癒結界と防御結界を施して永く深い眠りについた。
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