第八章の⑨:試用期間終了!
さて、8月1日付でようやく正社員に登用され試用期間が終了した。
通常日本の企業においては試用期間で首になる人はほとんどいないが、それでも経営状況の急激な悪化などで試用期間で雇用終了などにされてしまう人もいたりする。
まぁ、そんなこともなく正社員に登用されてほっと一息。
日本企業の場合は一度正社員に登用されれば解雇がしづらい環境と言うのもあるので、まじめに働く気が無い社員でも試用期間中さえおとなしくして正社員に登用されてしまえば後は安泰・・・と考えている人も多いのだろう。
無論、私はそんな気持ちはないのだが・・・
営業として再起のチャンスを与えられた。とことん戦い抜いて燃え尽きるまで営業として戦う!・・・とまで勇壮な覚悟は持っていないが真面目に働いて頑張って稼いでいこう、できれば出世も視野に入れられるといいなぁ・・・とは思っている。
それにしても、やはり企業によって文化が違うというのは改めて感じた。
今回入った会社は、非常にレトロな側面が多く企業文化として近年叫ばれているようなDXやらオンライン化だというのとはかなり縁遠い企業である。
経費精算は未だに現金支払い、紙の伝票。売り上げデータもセールスが主導で再編しなくては使い物にならないなど結構時代遅れ・・・もとい古き良き文化が色濃く残る企業と言う感じである。
私としてはその方が、今まで培ってきた経験やらなんやらを活かした活動がしやすいのかなとは思っているが。会社にはPCやデジタルに強い人間が極端に少ない。
馬鹿にしているわけではないが、遅れていると言えるだろう。
最近デジタルの波を本社が送り込んできているので、現場のセールスは四苦八苦しているようだが、なかなか支店のデジタル化は進んでいない。
今までアナログでやってきたものをデジタルに切り替えていくというのは想像以上に労力が伴うものなのだろう。
私としては、大した知識でもないエクセルの使い方を教えるだけで上長に感謝されたりするのはゴマすりとしては非常に有難い側面はあるのだが・・・
寧ろこれでよいのかと不安になったりもする(笑)
ただ、一度この会社に入った以上はこの会社のやり方をベースに会社のルールや慣習を身に付けていくのは当然なのでそこは無論わきまえている。
それに、これだけアナログな部分が残っている企業であれば色々提案もしやすくその分私の存在感を社内に残せる非常にかなり良いポジショニングではないかと考えていたりもする。
実際三か月ほど働いてみた感想としては、思ったよりがつがつしている業界ではなく、緩い部分が多分に残っている業界だと思う。
ただ、正直20年近く遅れていると言っても過言ではない業界なので、これから時代の変化に晒されたときかなり苦労するんだろうなぁ・・・と言うのが正直な感想。
私はあれこれ色々職を変えて来たから今更そこまで会社が変わることに驚きはないが、プロパーたたき上げの社員さんなんかで古い方はついていくのに苦労する方も多いのだろうなぁ・・・等とは思う。
ただ、正直営業としては面白いしやりがいはある。何よりポンコツ中年に戦いの場を与えて頂いたことにはものすごく感謝している。
私自身世の中では中古のポンコツ扱いされても仕方ない部類の人間ではあるが、それでも営業マンとして経験を積んできた分、そして国内・外資と渡り歩いてきた経験を最大限に活かして今の会社に貢献することはできるだろう。
嫌味な言い方になったかもしれないが、これから自分のモテる武器を最大限に発揮して社内での存在感を高めて自分の人生をこれから切り拓いていこうと思う・・・
それではまた。
とっぴんぱらりのぷう
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