会社をKUBIになることが決定した件
呂瓶尊(ろびんそん)
第一章:貴様に用意できるポジションはもうない
第一章の①:会社に「辞めてね♪」って言われちゃいました
まぁ、予想はしてた。
外資系メーカーの営業部隊として働いていたが、相次ぐ主力製品の譲渡・撤退で営業部隊の売り上げ激減。国内で最終製品を販売する営業部門は既に人員と売り上げのバランスが悪い状況であった。
うちの事業は
自販・・・最終製品を自社の営業部隊で販売する営業。
外販・・・製品を同業他社などに販売し、販売した同業他社が自社名を付けて販売する営業。
の2種類に分かれている。(言葉は独特かもしれません・・・でもないかな)
私はこの中で自販と言われる営業部隊に所属していたわけだが、ここ最近自社ブランドで販売する製品の売却などで、今年度の売り上げは激減することがすでに見えていた。
その中で、ついに会社は事業の売り上げが減るからという事で大幅な人員整理を敢行、その一環で私に対して退職勧奨が行われた。
当たり前だ。部門売り上げがほぼ半減してしまうような事業譲渡。人員整理含めた事業再編が行われないわけがない。
内容までは知らされていなかったが、予めWeb会議での営業本部長と人事を交えた今後について個人面談が行われることが告げられていたので、おそらくクビとなるであろうことは覚悟していた。
今の売り上げと営業に払っている給料を考えれば、当然のことだ。
しかも私は、転職してきて一年と少し・・・会社からすれば将来性が未知の上に私より社歴が長く経験を積んだ人を残すであろうことは予測の範囲内であった。それに、私が転職してきた際に引き継いだ担当エリアも前任者は健在であり、その人に引き継ぎなおせば業務の滞りも少なく、見知った人が担当するということで問題は少ないことは明確であった。
ただ、運よく残ってくれと言われた人も、その後どうなるかはわからないわけだが・・・実際、リストラの嵐が吹き荒れるかもという事で戦々恐々としている人も大勢いたと思う。
それに、私なんかよりはるかに見切りが早かった人はさっさと転職先を見つけて退職を決めてしまっていた。目端の利く人たちだなぁとは思ったが、転職した先もどうやら外資の人もいるらしいという事で将来大丈夫なんだろうか?等と余計な心配をしてしまっていた。
なんにせよ、突然ではあったが予測はしていたので、解雇を告げられた時もやっぱりな・・・とは思ったが、狼狽することはなかった。
ただし、転職して一年と少しでこんなことを告げられたので、残念ではあったが。
いずれにせよ、あらかじめ妻にも事情を説明し、最悪解雇の可能性もあるから覚悟しておいてね、と告げていたのと妻も正社員で働いているというダブルインカム状態であったことから、家族が混乱に陥るということはなかった。
流石に、もしかしたら残れるかも・・・という甘い期待が粉みじんに打ち砕かれたのは残念だが、ともかく解雇の事実は自分も家族も案外すんなり受け入れられた。
これから再就職はどうしていこう?生活はどうなる?等・・・まぁ考えすぎれば不安にはなるが落ち込んでも仕方ないのでとりあえず書き物に起こしてみることにした(笑)。
そうすることで、コロナ禍で似たような境遇とか苦労している人がとりあえず鼻で笑って少しでも気分がましになるような話でもかければ等と考えながら。
ここまでがある意味プロローグ、これから退職までの手続きやら今後のことやら書いていきます。とりあえず、不慣れな文章ですがボチボチ書いてみます。お付き合いいただければ幸いです。何か少しでも参考になればいいかな。
よろしくお願いいたします。
2021年3月30日
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