満足感

花彩 悠希

満足感

高いところから落ちるような夢をみた。

眠い目を擦ってむりやり体を起こす。

まだ焦点の定まらない僕の視界に一番に移りこんでくるのは君の死体

あまりの多さに固まらずまだ光を返してくるその血溜まりと、濃厚なその匂いにかすかに満足感を覚えてまた体を横たえる。

違和感を覚えて足元を覗き込むと、死体が足をつかむように手を伸ばしている。

そんな君を持ち上げてベッドの横に座らせる。

自分の手よりも大きい君の手を握り、また眠りに落ちていった。

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満足感 花彩 悠希 @kasaiyuki

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