超かんたん! ラノベ感覚で楽しく読める日本史!
東樹
第一章 原初日本編
第1話 日本スタート! 縄文時代
【日本史はややこしい】
日本史ってなんだかよくわからなくて苦手(>_<) という人も多いんじゃないでしょうか?
それは仕方がないのです。何故なら日本という国は世界で一番古い国家だからです。
例えばアメリカは建国してから250年ほどしか経っていません。
それに対して日本は神話上で2680年以上、考古学的には1600~1800年以上続いている世界一長く続いている、類を見ない千年国家なのです。
「あれれ~? 中国4000年の歴史って言うけど、中国の方が長いんじゃないの?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。
しかし中国は政権を取る民族や王が、激しく入れ替わっているので、現在の中国の歴史は70年ほどなのです。
それに対して日本は天皇を中心として、国がずっと成り立っています。
歴史が長いのでややこしいのは、どうしようもありません。しかし日本史は、『本来だれでも覚えられる!』と私は思っています。
「ええー! ちょっと待ってよ。私、歴史のテスト0点だったんだけどー」
と言う人もいるかもしれません。
でも、それは『歴史の授業』だからです。
日本史は苦手でもアニメ、マンガ、ゲームの内容はペラペラと語る事ができます。
・歴代天皇は知らないけど、歴代ポケモンなら知ってる。
・徳川の将軍は知らないけど、歴代ジョジョなら語れる。
・明治維新なにそれ美味しいの? けど鬼滅は大好き。
アニメと日本史は別物のように見えますが、どちらも『だれが、いつ、どこで、なにを、なぜ、どのように(5W1H)』を覚える、という点では同じです。
つまり『アニメを覚えるのと、日本史を覚えるのに使っている脳の部分は一緒』という事です!
「うちの子、勉強もしないでマンガばかり読んでるのよぉ」と言われちゃった人。
「私、歴史苦手~」と思っている人。
そういう人に是非、読んでほしい!
長くて、内容が濃い日本の歴史を『わかりやすい、楽しく、面白く』をモットーに解説していきますので、最後までお付き合いしていただければ幸いです。
それでは、まずは縄文時代の日本にレッツゴー!
【日本が一番平和だった時代】
☆縄文時代、草創期 約1万3000年前~
1万3000年前の日本にやって来ました。縄文時代が始まったばかりの時期ですが、とても寒いですね。ダウンのコートと裏起毛のヒートテックを着ていないと、風邪を引いてしまいそうです。
というのも、この頃の気温は世界的に低く、寒冷な気候だったからですね。
さて、縄文時代が初期の日本人はどんな生活をしているのでしょうか? ちょうど、あそこに縄文人がいるのでお話を聞いてみましょう!
縄文人「バンボー、ババンボー!」
おっと、この頃の人間はまだ原始人みたいです。
というのも、まだ縄文時代はまだ旧石器時代が終わったばかりで、原始人に近いのかもしれません。
では、縄文人がどのような生活をしているのか見ていきましょう。
おや? 縄文時代といえば竪穴式住居に住んでいると思ったら、洞窟や岩影に身を隠すように暮らしていますね。そして木の実を拾ったり、動物を狩ったりしています。
そして獲物が少なくなると場所を変える、狩猟中心の移動生活を営んでいるようですね。
かなり原始的な生活ですが、土器を利用して食べ物を煮炊きしたり、釣り針などの道具を使っています。
まだ進展がなさそうなので、少し時間を進めてみましょう。
☆縄文時代、早期 役1万年前~
3000年程時間を進めると進展がありました。
今まで移動生活をしてきた縄文の人々ですが、竪穴式住居をつくり定住するようになってきたようです。
集団生活を営むようになってきましたね。
集団で暮らしている人たちがゴミ捨て場を作り、食べ残した貝殻を捨てています。このゴミ捨て場が『貝塚』です。
さて、集団生活と言っても、まだまだ規模は小さく集落の人口は10人くらいです。
おや、粘土をこねているので土器を作っていると思ったら、人型の物をつくっていますね。
そう、土偶が登場したのもこの時期です。
私たちが学校で習った縄文人らしい姿になってきました。
☆縄文時代、前期 約6000年前~
定住生活をしていた縄文人ですが、栗や
漁業も丸木船といって、一本を木を削って作った船を使って、沖まで出て漁をしていますね。
縄文人「よっしゃー、とったどー!」
よゐ○の浜口さんかと思ったら、縄文人が大物を仕留めて喜んでいました。
しかも魚ではなく、イルカやクジラなど大型の海獣を捕獲したようですね。
よく見るとモリを使っています。技術の発展と共に食料が増えてきたので、人口もだんだん増加してきました。
☆縄文時代、中期 約5000年前
集落はだんだん大きくなって家も100戸を超えてきました。だんだん村らしくなってきましたね。
今までシンプルだった土器の形ですが、多様化してきました。『火炎土器』にみられるように複雑な形状をして、芸術的センスさえ感じます。
気になる人はGoogleで画像検索してください。
また、この頃になると上の犬歯を両方とも抜いている人が現れます。『抜歯』の風習が出てきたんですね。
抜歯を行う目的は歯の治療ではなく、成人の儀式だったようです。
☆縄文時代、後期 約4000年前
この時期になると着ている格好もだいぶ変わってきました。服も麻で編んだものをきて、女性は櫛やヘアピンのような物で髪を纏めるようになってきました。
また、ピアスや
おや、今まで原初的な農業をしていましたが、田んぼを作り稲を育てていますね。
稲作は弥生時代から行われていたと思われがちですが、実は縄文時代の終わりごろから
始まっていたんですね。
「ラーメン、チャーハン、
中国語をしゃべっている人がいますね。というのも、この頃には少数ながらも中国から人が渡ってきていたのです。
大陸からやってきた人達が、お米の作り方を伝えたんですね。
さて、縄文人の顔立ちは堀が深く、背が低い代わりに体格ががっちりしています。漫画で例えるなら『こち亀の両さん』のような、体型をしています。
対して大陸から渡ってきた人達は、身長が高く顔立ちも薄めです。
そして元々日本に住んでいた縄文人と大陸から渡ってきた人は、だんだん混ざり合って今の日本人に近づいていきます。
縄文初期と比べるとかなり発展してきましたね。
しかし、まだまだ原始的な生活です。
世界と比べると発展の速度は遅く、この頃には既にエジプトでは、あの有名なギザのピラミッドの建設が始まっています。
つまり遊○王の元ネタは、もう始まっていたのです。
☆縄文時代、晩期 約3000年前
農耕が盛んに行われるようになってきました。
それに合わせて農具もたくさん作られていますね。食べ物も安定してとれるし、お米は保存が利くのでだんだん豊か生活が営まれるようになってきました。
さて、今まで縄文時代を見てきましたが、人々は原始的な生活をしていた代わりに、争いはありませんでした。
弓などの武器は見つかっていますが、あくまで動物を狩るものであって戦争で使う物ではなかったんですね。
その証拠に殺害された人の遺体というのもが、縄文時代では見つかっていません。
つまり縄文時代というのは、争いがなかった日本が一番平和だった時代と言えます。
何故ならこの頃の人々の生活というのは『獲物をとって、食べて、寝る(。-ω-)zzz』このルーティーンを繰り返していたので、貧富の差というのがなかったのです。
しかし大規模な村を作り、農業が盛んになってきた縄文時代が弥生時代へ移り変わっていくと、だんだんと貧富の差が出てきました。
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