いずれ滅びる肉体があるからこそ、限られた時間の中での出来事が尊く、魂が宿るように感じられるというのが一つあると思うんですが……
最後に主人公が得た閃きや、そこへ向かおうとする意志には、『魂』に近いものを感じました。完全なゴールには辿り着けない方が、魂は燃えそうです。
遠い未来にいずれありそうなお話。面白かったです!
作者からの返信
ラスト主人公は、新しく産まれた自分の子供という魂を持つ存在に触れたことで、その力微かになってしまった魂が揺り動かされていたのです。
完全保持とはいかないまでもデータに魂を載せていた彼女の技術力は相当なもの。そんなこと普通は出来ないですから。
果たして彼女は魂を保持したままデータで居続ける方法を見つけることができるのか!
続きはご想像の中で。
お読みいただきありがとうございました。
データ化することで永遠を手に入れたはずなのに、逆に大切なものも失っていたみたいですね。
大切なものって、案外失って初めて気づくもの。
もしも魂の自己復元が叶ったとして、人類は完全なゴールにたどり着けるでしょうか? それとも……。
答えが出るのは、もう少し先ですね。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
普通の一生よりは長く生きているので、それはもしかしたら失うべくして失っているのかもしれません。
それを科学で復活させようとしている彼女は……?
考え出したら止まりませんね。
結構彼女のラストの言葉、突っ込まれるかなーと思ってたんですが、すんなり受け入れられてて彼女が根っからの科学者なのがわかられてるのかな、と思いましたw
永遠の命を求めた結果、自死を選ぶ人が大量に出たというのは皮肉な話ですね。
この物語はもちろんフィクションで、実際に人間をデータ化したからといってこうなるかどうかはわからない。データ化した結果退屈を感じるというのも、その理由は魂の有無にあるというのも、全ては空想の話。
ですが、なぜでしょう。そうなのかもしれないと思わせる、不思議な説得力がありました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
普通に生きるよりはずっと長く生きれていたので、悲しむべき事なのかどうか難しいですね。まあ、死ぬこともできない、楽しいこともない永遠の監獄に囚われていると考えれば、それは終わらせたいと願うのもしょうがない気もします。
そして説得力があるとのお話、大変嬉しいです!
実際、人間のデータ化ってどうなんでしょうね。そこに魂は宿るのか。
擦り切れてしまったとはいえ、魂までデータに取り込めてる時点で、彼女の技術力の高さが証明されてたり!
データであるということの意味は、人間よりも高速回転する思考回路であると思う。
そして間違えない。
何度計算しても答は一緒で、揺らぎがない。
今のわたし達が持っている時間以上の、さらに何倍もの時間を得てしまったら、それは退屈だろう。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
そうなのです。通常の人間よりも高速な思考体であるデータはエンタメなども速いスピードで消費し、その一方で魂の摩耗によりエンタメは作られなくなっていく。
そんな状況で永遠の命を得たら、いつか飽きがきてしまうでしょうね。
それは永遠の監獄、終わりを求めてしまうのもしょうがないことでしょう。