付き合えないなら神様にお願い!

性転換腐女子

第1幕 日常

「おはよう!」


 そう言って教室に入っていく。


「はぁ、月曜日は憂鬱ゆううつだな...」


 そんなことをボヤいている俺は赤口せきぐち 剛太ごうた


 これでもサッカー部の副キャプテンを勤めていて周りからの評価もなかなかあり、やりがいを感じている。

 しかし、この学校には俺が絶対にサッカーで勝てない相手がいる。それがサッカー部キャプテンであり、俺の親友の神矢かみや 彗香すいか

 こいつはサッカーも県内でトップレベルにも関わらず、頭脳明晰ずのうめいせきで顔も性格もいいと来た!その結果この学校の二台ファンクラブの一角を務めているし待つだ、噂ではこの学校の女子の30%はファンクラブに加入しているとかしていないとか...


 ちなみに俺もファンクラブ会員しているぞ!

 その理由は俺が真面目ガチに彗香とお付き合いをしたいと考えているからだ!

 でも周りの目が怖いからその思いは胸にしまって1番の友達の位置にいるようにしている。


 そうしたら廊下をドタドタと走ってくる音がした。


「はぁ、またあいつか...」


「よぉ!ごう!最近ここら辺で流行はやってるタヌキの噂知ってるか?」


 こいつの名前は寝所ねどこ 夢将ゆめまさ

 俺のもう1人の親友と呼べる人物だ。


「あのなぁ、ゆめ!ほかのクラスに来て騒ぐんじゃねぇーよ!」


「イタァ!」


 そう言って頭にチョップを食らわせてやった。


「で、なんだよそのタヌキって?」


「は?知らねーのかよ!見つけたらなんでも願いが叶うっていうタヌキの話だよ!」


「へー、で?」


「それを、放課後探しに行こうぜ!」


(何こいつ?小学生なの?)


 だが、俺はこうも綺麗ウザったらしい笑顔をしたこいつの言うことをもう曲げれないことを知っている。


「わかったよ、でも今日予定あるから付き合ってやれるのは30分だけどからな!(ま、そんな予定ないんだけどね)」


「予定があるならしょうがないよな!じゃ、放課後校門前に集合な!」


 そう言って俺の耳元で


「俺はタヌキ見つけたら神祠しんしさんと付き合うから、お前もなんか考えとけよ!」


 神祠神祠 門美かどみ。不動の学年1位の天才少女。その上顔もとてつもなく美人で芸能界に居ても埋もれるどころか目立つだろう。胸はB(ゆめ調べ)だが、巨乳好きの先輩も告白していたから、凄い。


(ん?もしかして俺も上手いことすれば彗香と恋人にもなれるかも!でも、俺は良くても周りの目がなぁ〜...いや、そういうことか!)


「ゆめ、やっぱり予定なくなったから今日はタヌキ見つけるぞ!」


「え?なんでいきなりやる気に?ごうは女子に興味ないし、まさか神矢君とか?w」


(は?なにこいつこわ)


「冗談、冗談、そんな怖い顔しないでよ!」


(心臓に悪いなから辞めてくれ...)


 こうして俺とゆめのタヌキ探しが始まるのだった



 続く


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