童貞な俺は見知らぬ金髪美女に生のセックスに誘われたらしいんだけど彼女の正体は〇〇でした。「ねぇ、💕妊娠したかもだから責任とってね?」→ 合コン後、俺は間違いを犯してしまったらしい汗汗汗

雲川はるさめ

第1話

「ねえ、ダーリン...」

「え?」

「おはようのキスは?」

「ええ?」

フツメン以下な

俺の目の前には、いるはずのない金髪美女。


「してくれないんなら、こっちから

いくわよ!」


「えええ!?」


「二回戦したいのよ!」


「に、二回線!?な、なんのことだか...?」


「バカね。昨夜は滅茶苦茶激しく

私の身体を求めてくれたわ。

それで、もう身体の相性はばっちりだって

分かったじゃんね!」


「あとー、多分だけど。

私、危険日だったから、妊娠したよ??」


その発言に俺の思考回路はショートした。



慌てふためいているうちに俺の

唇は奪われた。


「んっ...」


「10回目くらいのキスだょ」


ちょっと待ってくれ。俺は

見知らぬ派手な女を昨晩、酔った勢いで

抱いちゃったってゆーのか!?


それにつけても。

妊娠?

何てことだ...汗汗



それからはハグ。

何だかよーわからんが、

強い力でぎゅってされたぞ。


更に俺は着てたパジャマを強引に剥ぎ取られた。



現在23歳の俺。名前は山野シンジ。

俺は独身。つまり結婚はまだ。

そんな俺は、コンビニバイトで生計を立てているんだが、彼女いない歴イコール年齢でもあるから目の前に女がいるのはあり得ないんだ。

まして、こんな金髪美女がベッドに

横たわってるとかマジで、ねえ!



「すみません、どちら様??」


昨日のことを少し回想すると。


俺の知人に、

DQNイケメンとして名高い、

フツメン以下の人間を自分の

引き立て役として合コンに呼ぶ男がいた。



同い年のやつで名前は、藤島。


そいつに無理矢理、

「お前も合コンに来い!」

「彼女ほしいだろー」

「あ、いや、まだ特には...」

「いいから来い!お前がいると、

この俺様が映えるんだよ、イケメンとして!」


と言われて渋々、参加したんだが。



案の定、俺は引き立て役の立ち位置だった。


会場には、

俺の他に男は藤島含め4人いたが。


その4人はそれぞれ美女をお持ち帰りしていた。


俺はぼっちで帰宅した。

思い返せば。

折角来たんだからと、

やけ酒を煽っていたんだ。


俺は誰も持ち帰りしてない。


つまりな。今、この状況は全く以って

おかしいんだよ。


合コンでは

綺麗な子ばかり5人揃ってはいたが。


その5人のうちの誰かかとも思ったが、

5人の女の子達はみんな、清楚系女子で、

金髪美女はいなかった。


さて。


俺は大慌て起き上がり、

ほっぺたを抓ってみた。

夢落ちってこともあり得ると思ったんだ。

そうすれば、ショートした思考回路も元に戻ろう。


しかし。


「いてぇ...」


思いのほか、強くつねり過ぎて

顔をしかめることとなった。


その俺の顔を見て。

女がフッと笑ってみせた。


「種明かし、してあげよーか??」


キャミソール姿の美人おねーさんが、

こう提案してくれたので、

俺は従う事にした。


よくよく見ると。

俺より多分歳上だった。

顔立ちが大人っぽいのと、

あとは大人の色気?みたいなのが

漂っていたから。


「ご飯作ってあげる。前回の御礼したいの」


「え?」


よく分からないが、俺は何かお礼をされる

よーなことを彼女に

してあげたみたいだった。


冷蔵庫の中にはろくなものが入っていない筈だが、彼女が買ってきてくれたのか、お豆腐とか

シャケの切り身とか卵なんかも入っていて、


彼女は手際よく俺に朝食を作ってくれたんだ。


「あなたの料理より美味しいかどーか

自信ないけど」


益々、謎だった。


どーやら金髪ショートのお姉さんは俺の料理を食べたことがあるみたいだった。


「いただきます」


と2人して手を合わせ、

朝食を摂ることになったんだが。


「うーん、もうちょいお味噌入れればよかったかな?」


「味、薄くない?」


「あ、いや、このくらいがちょうどいいと

思います」


「そっかー、よかった」


食べながら彼女は話してくれたんだけど。


俺のお隣さんだった。


そーいえば。

昨晩飲み過ぎて帰宅した俺は。

部屋のドアの鍵を閉めたか怪しかった。

綺麗なおねーさんに言わせると、

深夜に帰宅したときに。


俺の部屋を自分の部屋だと思って

間違えて入ってきてしまい。


あまりにも疲れてたもんだから

ベッドを借りちゃったということだった。


それにしても。まだ変なことがあった。


俺のお隣さんはこんなに派手で、

美人じゃない。


まさか、俺の隣に住む女性は

貴方のような美人じゃないですよ、

と聞くわけにもいかないので、

こう尋ねてみた。



「俺の隣に住む女性は、髪の毛は真っ黒だし、メガネだし、地味な感じだったと思いますが」と。


そしたら声高らかに笑われた。


「あれは、私の昼間の姿。

普段は黒髪ウイッグ被って小さな会社で

事務仕事しててね。

眼鏡かけて地味OLしてんの。

で、夜は夜で、ウイッグ外して

ド派手な蝶々になるのよ」


「ビックリした??」


「は、はい」


驚くだろ、そしてフツー、気付くわけがねぇ。


あまりにも地味からド派手の落差が

激し過ぎて。


彼女が会社に通勤する前によく

お互いの部屋の前でよく顔を合わせていたが。


「おはようございまーす」


「お、おはようございます」


よく挨拶していた。

そんなわけで。

気が付けば顔馴染みになっていて。

ここへきて俺は思い出した。

先日、そう言えば俺は彼女を助けていた。



今からかなり遡る事になるが、

夕方仕事から帰宅すると

俺は彼女がドアの前で泣いている場面に出会したんだ。


「どうしたんですか?」


そう声をかけた俺に。

彼女は涙ながらに

事情を話してくれた。


「鞄を置き引きされたの。鍵や免許証、

一ヶ月分の生活費も入ってたから、

ちょっとショックで...」

「鍵は大家さんに言って開けてもらえば

いいけど、あとはお金とかちょっとどうしようかなって途方にくれてたの...」


「それはお困りですね!も、もし

よかったら、、」


この時俺は。

余計なことかも知れないが三万円彼女に

貸してあげたことを思い出した。



それから。

彼女は、何だか痩せてるし、

顔色も悪いから

ちゃんと食べてんのかな?ってある時、

無性に心配になって

色々と作り過ぎたおかずとか

「もし良かったら...」と

あげたことがあった。


知らぬ間に俺は彼女に好かれていたみたいだった。


「今日のことはね。

私なりの告白だったの。

勝手にベッドに潜り込んでごめんなさい」


「そして、強引に襲っちゃってごめんなさい」


「私、我慢できなくて、、

好きな人を前にして、馬乗りになっちゃった

の」



う、うわ、、


俺の心の悲鳴だった。



あ、えっと。非常に困りますよ、

その展開。


「それから、コレ...」


「え」


「貴方に三万円借りたことがあったじゃない?」




「本当に助かったよ。食費に充てたよ」


シワひとつない綺麗な白い封筒を

手渡された。


中には三万円入っていた。


ご飯を食べ終え、彼女は洗い物まで

ちゃんとしてから帰って行った。


此処から先は後日談になる。


ふとしたきっかけで、


俺の彼氏いない歴イコール年齢に

終止符が打たれることとなった。


一人暮らしもやめになり。


俺は少し広いマンションに引っ越した。


同居人がいる。


それも

超絶ド派手美人。


この前、街中で歳上彼女と

ショッピングデートしていた時に。



あの、DQNイケメンの藤島と偶然、

会った。


藤島が俺の歳上彼女を一眼見て

大変な驚き顔で言うことには。


「な、なんなんだよ、何でお前が

こんな金髪美女と一緒に歩いてんだよ!?」



「き、きっとアレだな!その女、

ど、どこのデリバリーヘ...」


規制の都合上。

藤島にはみなまで言わせず。


俺の歳上彼女が。


「わたし、シンジくんの彼女でーす!」


「ちなみにー、

私のお腹には彼の子がいるんです!」


とお腹をさすりながら言ってのけてくれたのだった。


「う、嘘だろ...」


藤島は愕然としてた。


その後、時流れて彼女と俺は。


結婚したのだった。


結局のところ、俺は責任を取る羽目になったんだ。












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