茶っちゃとナンパ

何事も練習は必要だ。

例えば、、、


「よう姉ちゃん。ちょっとカフェいかね?」


「いや、あの、今忙しんで……」


ナンパも同じである。


「そんなこと言わないでさ~いいとこ知ってんだよ~」


「え、えと、お、親に早く帰れって言われてて」


なんか物静かな感じだ。

こういう人は押しに弱い。

偏見である。


「親なんて友達と遊ぶって言えばいいじゃん~」


と、俺は顔を覗き込む。


「お、見れば見るほど可愛いね」


「か、かわ……」


「な、行こうぜ!」


「わ、わかりましたよ~」


お、きた!

なんでいけたかは分からないけど、やったぜ。

俺はこのためにいい感じのカフェを探していた。

まぁ、結局チェーンに行き着いたが。


「あ、私もここよく来る……」


「あ、そう?いい趣味してんじゃん」


「……それだとだいだいの高校生は趣味がいいことになるね」


彼女は少し笑うと


「来てよかったかも」


と言った。

やっぱちょろいな。


カフェを存分に楽しんだあと、連絡先を交換し別れた。


「山下くんって優しいね、、、山下くんにナンパされてよかった……」


嬉しい限りである。



「で、なんで遅れたの?」


帰ったら木下がいた。


「いや、お前が当たり前のように俺の家にいることから訊こうか」


「?当たり前じゃない。私達そういう関係でしょ?」


「どういう関係だよ……」


「で、なんで遅れたの?」


「はぁ、ちょっと寄り道したんだよ」


「そう。まぁいいけどね」


いいのかよ。

興味がないなら訊くんじゃねー。


「小テスト?」


「うん」


「ほう、どうしたものか」


「じゃ、やろっか」


ということで、小テストが始まる。

自分としては、なんとか合格点がほしい。

何点かは知らないが……


「よーい、はじめ!」



……twenty minutes later


「はい、終わり」


「あ~、微妙だったかもしれね~」


「じゃあ採点するから」


「おう」


茶を飲む。

日本の心を感じるぜ。

発祥中国だけどな、、、

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