退学を回避する方法lesson3!!
「おはよう~」
武田だ。
もう毎日来ている。
飽きもせずよく来れるよなぁ。
「いや、通学途中にここがあるからだよ」
「はぁ、俺ならむしろ避けて通る」
「友達できないね~それじゃあ」
学校にもなれてきた。
違う学校と言っても所詮高校。
どこも似たようなもんだ。
「お前、、、勉強どう?」
「どう?って木下に訊いてるんじゃ」
「それが最近教えてくれないんだよね」
「最近ってまだ二回だぞ?もう連携とれてねーのか」
「いやホントそうだよ。僕も困ってるんだ」
「別に今日はお前が俺を見るんだからいいんじゃね?」
「まぁそうかな」
そもそもプロでもない二人がうまく連携をとれないのも仕様のない話だ。
気にすることないだろう。
「よし、じゃあ今日も授業集中しろよ。あとで内容聞くからな」
「あいよ」
「――でーあるからして……」
最近はこんなくそみたいな教師の話も聞くようになった。
やはりつまらん。
しかし、なぜか最近いろんなことが詰まらなくなり相対的に順位が上がっている。
「は~人生が詰まらん」
「いいじゃねえか。人生詰んでないって」
「意味がちげーよ。実はお前俺より馬鹿なんじゃね?」
「ユーモアって知ってる?」
「……」
昼休みに武田と飯を食うのが日課になっている。
なんでも、タバコを吸わないか見張っているようだ。
「はぁ、なんかなぁ。わかるってのはこんなもんなのかなー」
「そんなもんだよ」
「なんか、もっとすごいもんだと思ってた」
「学校で学ぶことなんて直接的に人生に役に立たないからな。そんなもんだよ」
「まぁこんなもんだと知っておいた方がいいよな」
「ん~。どうなんだろな。むしろこうやって学ぶほうが何も考えてないよな。お前のほうが目的があって、いいよな」
「たいして、、、友達に恵まれただけだよ」
俺の友達にすごい奴がいる。
良いことを教えてもらった。
不良なめんなよ。
「まぁでも俺の人生テキトーだからな~」
「たしかに高校卒業というのはかなりハードルが低いけどな」
人生ハードル下げは大事だ。
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