ゴール
影神
インターネット
男「人生。いや、生命の誕生を、
スタートと仮定するのならば、
死はゴールと呼べるのだろうか
スタートと自ら位置ずける事により始まり、
それらに準じてゴールと決めた概念に進み、
達成感と呼ばれる幸福を得る。
他者から見れば、一変何ら変わりもないが、
本人はただゴールと位置ずけたものを、
ひそかに成すのであろう。
スタートには必ずゴールがあり、
逆説を言うのであれば、
ゴールありて、スタートがある。
ゴールは終わりではなく、また新たなスタートの合図であり、
ゴールとはスタートを起こすシグナルなのかもしれない。
何かが始まればそれは、終わることがなく、
永遠に繰り返すモノとなるのだろう。
だから寿命にはきちんと終わり(ゴール)が、
定められたのかもしれない。
あくまでも肉体的な意味であり、
精神的なモノはまた別の話なのかもしれない。
本題に移そう。
"命"
とは、、
それはとても魅力的なものであり、
だからそれを求めて、
いかなる手も惜しまないのであろう。
有難い事に、私達は食いっぱぐれない。
若さ、美貌、永遠の命。
食うに困らない。
君達は作られた世界で目の前にぶら下がった幸せを
ただ懸命に走り、もがき、掴み取るのが精々だ。
その幸せの裏にはどんな犠牲や現状があろうとも、
作られた世界に生きる者共は理解すらしない。
まあ、そのお陰で、私達の様な商売が成り立つのだが、
重ねて言うが何とも有難い話だ。
手を合わせよう。
自らの種や、同族が、いかなる現状になろうとも、
取り巻くモノに翻弄され続けていては、
未来を見据える者共は存在することが出来ないだろう。
"明日は我が身"
とは、よく言ったものだ。
他の犠牲は次に自の、君達の番となって起こりうるだろう。
だが、その時には既に遅い。
何故なら君達はゆっくりと周りを囲まれ、
逃げ切る事など出来ないからだ。
泣き叫ぶ顔や、表情が眼に写るよ。
何とも美しい光景だろうか。
結果は自らの行いによって起こりうる
君は大丈夫か?
いや、もう手遅れかもしれないな。
君のゴールはもうすぐだ。」
「"Red Money Box."
全てはそこまで遡る。
私はブロガーだ。
しがない者だ。
金の為にどうでもいい記事を書き、広告収入により、
最低基準の生活を送る。
まあ、たまに小遣い稼ぎに適当なシナリオ何かも書いたり。
そんな生活を続けていたら、
ふと、"Black Market"を見付けた。
普通のサイトじゃない。
法に触れる様なモノや、
"通常では買えないモノ"を売っている。
会員制で、普通に検索をかけてもかからない。
会員に招待されるまではそこへは行けない。
そうしてようやく会員になれた頃には、
サイトの品やサイトが漏洩しないように、
"保険"が掛けられる。
位置情報、身辺情報。全てがバレる。
何かをヘマすりゃ全部がおじゃんだ。
俺はどうしても気になって何とか会員になった。
買った物は気持ち悪くて開けちゃいないさ。
本命は、それらを自ら書くことだから。
世間では都市伝説とか、架空の話で通ってるが、
探しもしない馬鹿共がそう、称しているだけだ。
現実逃避をしているのはどっちなのだか、
俺は真実が知りたい。
『真実』
ってやつを。
書くのも別におふざけで書いてる訳じゃない。
俺にもプライドがあるからな。
まあ、金には変えられないモノも、時にはあるが、、
ん、んっ。それで、探求し続けた結果がコレだ。
だが、やるなら上手くなやないとな、、
奴等には気を付けろ。
常に見張られているから、、」
R「ご所望とあらば何なりと、、
ああ、今ちょうど新鮮な大人の男が入荷しましたよ。
子供がいいって?
どうぞどうぞ。
今後とも
"Red Money Box."
を御贔屓に。」
ゴール 影神 @kagegami
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