罠のつくり方


「概要」

 この文章ではなるべく狩猟をしないようにくぎを刺していますが、罠は作る知識と物資、それに余裕があれば意外と簡単に作れるのでここでその作成法を伝授します。 

 罠は狩猟と違い、作る時に消費される体力が少ないことと、待っていれば勝手に獲物がかかるかもしれないことが大きな利点です。余談ですが、私はいつも小説などを完結済みにすると罠のことを思い出します。これ以上手を付けることは無く、放っておけば他の人が読んでくれる……、罠に似て、放っておけばうれしいことが起こる場合があるのですから。



「獲物を捕るコツ」

 せっかく罠を作っても、どんな動物も通らないような場所に仕掛けては意味がありません。まず第一に、罠は動物が通う場所に仕掛ける必要があります。獣道や水場、あるは岩に挟まれた細い道などは非常に動物が通る確率が高いと言えます。あるいは巣穴のすぐそばなどは絶好の場所です!

 もう一つのコツは、小動物を狙うこと。あまり大きい動物を求めると、それだけ罠も巨大になります。加えて強度もそれなりに必要になりますから、極限のサバイバル状態でそんなものを拵えることが、果たしてできるでしょうか? また毎日移動を繰り返すような状況で大物を取ってしまっても、運ぶことができず、保存食づくりにも時間がかかります。そのような理由からして、小物を狙いましょう。



「罠の種類」

 非常に単純なつくりの罠としては、獣道など動物の通る道に固定された輪縄を仕掛けるものです。狙う動物の高さに棒を設定して、さらに横幅を石や棒で狭めます。そこに先端に小さい輪を作って通した締る縄を置いて、棒に固定すれば完成です。

 あるいは若木など反発のあるものを利用した罠は、罠にかけた獲物を横取りされないという点で優れています。まず若木の下に支柱を二本立て、それに棒が引っかかる切れ込みを入れます。切れ込みには細い棒を置いて、それに先ほども使った輪縄と若木を結び付けます。輪縄で足や胴体が締め上げられ、さらに棒が切れ込みからはずれて若木により宙吊りになるという寸法です。


 他には魚をとらえる罠がおすすめです。一つはペットボトルを用いたもので、これは別のところでも説明していますが、まず先端を切り離します。その切り離した部分を逆にしてもう片方に差し込めば、魚が入ると出にくくなる罠の完成です。水の流れを作るために、すこし穴をあけておくのもいいでしょう。

 もう一つは、糸を垂らし、その先に餌、そして釣り糸に垂直になるよう木の枝を付けます。魚は餌を飲み込むと、気づかずに飲んだ枝がえらなどにつまり、逃げられなくなります。


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