健康管理と医術
「概要」
サバイバルにおいて生命維持が第一条件なのは言うまでもなく、水や火もその為の要素に過ぎません。そのために欠かせないのが日々の健康管理です。外傷はもとより、何らかのウイルスに体を冒されては、力も湧かず、心情も下がってしまいますから。
「病気の予防」
人体は様々な経路で病気になりますが、予防ができるという観点で言えば、まず免疫力を保つこと。それには五大栄養素をしっかりと食べ、運動をして、ストレスをため過ぎず、十分な睡眠をとることが大切で
続いて、生ものに手を出さないことです。特に生の川魚やトカゲの内蔵、澱んだ水たまりの水などには有害な細菌・ウイルスが潜んでいます。こうした生ものは絶対に加熱・煮沸するようにしてください。
三つ目に、体を清潔に保つことが予防につながります。特に毛が生えた部分――頭皮や脇、陰部などや、普段密着している皮膚――脇、膝、股間を重点的に洗いましょう。直射日光が厳しいところでなければ一日一時間ほど日光浴をするのも効果的です。さらに、歯磨きも怠ってはいけません。歯科疾患は歯を壊滅させ、食生活に影響を及ぼし、ひいては全身に健康に影響を与えるからで
砂漠や高地など日焼けの危険性がある場所なら、日焼けを防ぐことも重要です。泥を体の露出部に塗りたくることで不格好ながらも被害を抑えられます。とある動画では、イギリスの冒険家ベア・グリルスが南国のクサビライシなる生物から出る粘液を日焼け止めの代わりにしていました。非常に特殊な対処法です
「治療」
外傷に対してはなるべく消毒をして、外界からの接触を遮断しましょう。感染を防ぐためです。流血がある場合は止血が優先されます。血がひどく出る場合は心臓より上に。圧迫しすぎると血の流れがとまり圧迫部の先に悪影響が広がるので、十五分に一度は少し緩めてください。もしきれいな水がない場合、たいていの場合は無菌である尿を使うのも手です。
湿疹やそれに似たものに関しては、「じめじめした患部を乾燥させ、乾燥した患部を湿らす」ことが一番です。もちろん消毒や外界からの遮断も忘れずに。
免疫力が弱った場合にはカビなどに感染する真菌感染症が生じる場合もあります。これらは患部を日光消毒することが最適の治療です。
もしあれば、の話ですが、高地や湿地帯に多く生えるミズゴケのほか、ハチミツ、塩を含んだ水などはみな殺菌作用があります。特にミズゴケは吸水性も持ち合わせているので、止血剤にも使える点が非常に便利です。
(1)「新型コロナウイルスによる不安やストレスなどの心の問題に対処するために」https://www.counselor.or.jp/covid19/covid19column8/tabid/514/Default.aspx
(2)厚労省「健康で安全な生活の確保」https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/11/dl/02-05.pdf
(3)「無人島で日焼け止めを忘れたら」https://www.youtube.com/watch?v=1H9ryOpttk0
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