寒冷地での水分調達
「概要」
寒冷地ではその気温の低さから雪が解けずに残っていることが非常に多くなっています。その点では常に真水がそこかしこにあり恵まれた環境と言えなくもないのですが、雪には厄介なところが多々ありますので、ご注意ください。一番ありがたいのはやはり川か湧き水でしょう。もし大量の群生する苔が見つかればラッキーです。苔は殺菌作用があるので絞れば消毒された水が得られます。
「雪を水にする」
もちろん川が見つかれば水に困ることは無いのですが、あたり一面雪原地帯にいてはそんなものが見つかるわけありません。見つけられたとしてもそれは氷の塊です。
雪を水にする楽な方法としては空の水筒に雪を詰めておくというものです。この場合放置しておくだけでいいので楽ではあるのですが、非常に時間がかかるうえに得られる水は少量です。それでもやっておくに越したことは無いでしょう。
炎の熱エネルギーを使えばもう少し多くの水を得られます。鍋に雪か氷を入れて放置するだけです。同時に煮沸消毒もできて素晴らしい方法です! と手放しにはよろこべません。この方法をやったことがある方ならばわかるかもしれませんが、雪は非常に溶けづらく、しかも空気が入っているので水筒の例と同じくそれほど多くはなりません。こちらも一応やっておく、あるいは何らかの水を煮沸消毒する際に並行してやっておく程度がいいでしょう。これを生活の基盤にはしないことです。
「注意点」
ここまで説明を見て、何故雪を直に食べないのか? と疑問に思われる方もいるでしょうけれど、それは絶対に避けてください。体の熱が急速に冷えるだけでなく、たいした水分補給にならないからです。例えばこの方法で一リットル補給するとなれば、先に口内がどうしようもなく痛み始めます。ただ一つだけ例外がありまして、雪穴の基地を作るなど重労働で体温が上がった場合は雪を口に入れて体温調節がてら水分補給をしても悲惨なことにはなりません。
もう一つの注意点は、脱水症状です。寒い気候でも人間は体表からの蒸発や息を吐くことで水分を失います。そういうわけでこうした環境でも一日一リットル以上は必要になるのですが、あまりに過酷な環境で水分補給を後回しにするかもしれません。気付いた時には遅い可能性も十分なので、補給は定期的にしましょう。
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