06 "守るべき人"

・・・・いきなり教室のドアが勢いよく開かれた。その場にいた誰もがそちらに視線を送った。


そこにいたのは・・・・・・うちの学校の制服を着た美少女だったが一度も見たことがない生徒だった。


(・・・だ、だれだ?・・・)


切れ長な目にすべてを飲み込むようなくれないひとみ、すべての人をひれ伏す鋭い眼光がんこう


色白の肌に黒髪を腰まであり、なびかせながら歩く姿は美少女にふさわしい姿だった。


・・・・美少女は俺のほうに歩いてくる・・・・


「hrfzrがふぁdg」


多分テロリストたちは止まれと言っているのだろう。その証拠に銃をおもむろに美少女に向けた。


しかし、美少女はそんなことを気にすることもなく俺のほうへ歩いてくる。


しびれを切らした一人が引き金に指をかけた。


(う、撃たれる!?!?)


俺は咄嗟に目を瞑ってしまった。


・・・・・・・しかし、一向に射撃音がしなかった。


目を開いてみるとその場にいたテロリストたちが泡を吹きながらバタバタと倒れていく。


(!?!?!?!?)


(な、なんだ!!これ!?!??!)


バタッ!!


音がした後ろを振り返るとクラスメイト達も泡を吹きながら倒れていく。


(ホントに何なんだ!?これ!?!?)


(まるでワ●ピースの覇●色の覇気みたいだ!!!!)


美少女は俺の目の前まで歩いてきて一言呟いた。


「やはりお前はの所持者か。」


「??ス、スタークォーツ??」


「・・・っ!?それよりなんだこれは!?お前がやったのか!?!?」


俺はそれよりも今の現状を知りたかった。


「・・・そうだ。」


美少女は顔色を一切変えず、冷酷に答えた。


「どうやってここまで来た!?どうしてみんないきなり倒れた!?どうして俺だけ無事なんだ!?どうしてっ!?どうしてっ!?・・・・・どうしてもっと早く来てくれなかったんだ・・・」


聞きたいことがたくさんありすぎることともう一つ・・・・俺は姫小路さんのことを思い出していた為に取り乱していた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る