広い国土で退廃的で独りぼっち、けれどもなんだか惹かれる世界観

「これは公募で出すべき作品」だと思わせるほどの非常に完成度の高い小説となっています。

開幕で今の状況を理解できるように描かれた実況風景とそこで主人公がどんな暮らしをしているか分かる描写、そこでもう読者は想像できます。

なぜ主人公がそこにいるのかを端的でインパクトのある工夫が施しており、そこも「もし自分だったら」感じも想像力が膨らませてしまいます。

残念なのは、ネットweb小説サイトでは読まれない読者層が大半だと言うことですね……。そこは悲しいものです。

個人的にはSF小説で出している公募に応募してたくさんの方に評価と意見交換してもらいたいところです。


私は非常に好みです。もし仮に付け加えるならば、主人公にこだわりの部分をいれるのはどうでしょうか?
(例:如何にコーヒーをおいしく入れるか、残されてしまった風景を写真or写生で記録に残す等)

こういうこだわりの部分を入れるとキャラクターのオリジナルティーと次が出てくるキャラクターに他愛もない会話が弾むかと思います。

あくまで私なりの考えです。