推しと恋愛とか聞いてないっ!!

プリン

第1話 出会いは突然に、、、

「じゃあ三宅くん、あとは頼んだよ〜」

店長の言葉を右から左へと流しながらパンの棚替えをする。このコンビニでバイトし始めてもうすぐ1ヶ月になるだろうか。

俺は近所の大学に通う大学生だ。

顔は整ってる方で、わりとモテる。


突然だが、バイトを始めた理由は何でしょう。

生活費の為や家賃の為ではない。


そう!!

全ては推しの為である。

人気急上昇中の男性アイドルグループ「プリンアラモード大作戦」(通称プリアラ)のカレンダー発売イベントが来週開かれるのだ。

バイトはそのための資金集めといったところだろうか。特に俺はプリアラのリーダー、五十嵐惺が好きなんだ! 端正な顔立ちに少し低めの声。色気も半端ないんだよな〜。なにより笑った顔が天使!!

.

.

棚替えを終え、レジへ移ろうかと立ち上がる。

その時、独特のメロディーを鳴らしながら自動ドアが開いた。少しして人が近づいてくる気配がした。

お客さんだろうか。

「いらっしゃいま、、、せ」

ふと移した目線の先に見たことのある顔が、、

いや、あの顔毎日見てるぞ!え、いや、ちょ、ま

いやぁ、え?せ、せい、、せい君!?

.

.

パチッ やばい、目が合った!

ん?んん?なんかこっち来てない?



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